
後輩が教えてくれたこと
先日、新年の挨拶に、昔の職場で一緒に働いていた後輩が会社に顔を出してくれました。
私が起業して4年ほど経った頃、彼も会社を辞めて独立し、通信工事の事業を立ち上げました。
久しぶりにゆっくり話す中で、ふと「苦労」という言葉が出てきたんです。
今日はその話を少し書いてみようと思います。
経験は人を変える“処方箋”
経験というのは、良くも悪くも人を変えていく力があります。
動物の中で「経験から学び、成長する」という行為をここまで意識的にできるのは、人間だけでしょう。
若くても驚くほど経験豊富な人もいれば、年齢を重ねていても子どものように未熟な人もいます。
どちらが良い悪いではなく、ただ一つ言えるのは「経験が人をつくる」ということ。
だからこそ、若いうちにたくさん経験しておく方がいいんです。
そして、その経験の中でも特に大きな意味を持つのが「苦労」です。
苦労は“正直さ”を育てる
「苦労したからといって、必ず良い結果が出るわけじゃない」
確かにその通りです。
結果だけを見れば、苦労の有無は関係ないように見えるかもしれません。
でも、苦労には“人を正直にする力”があると私は思っています。
後輩がこんなことを言っていました。
「今までは仕事は“もらうもの”だと思っていたけど、独立して初めて“仕事を取りに行く”という意味が分からなかった。一番苦労したのはそこでした」
これは痛いほど分かります。
彼は技術畑出身で、私もエンジニアから営業に転身したとき、まったく同じ壁にぶつかりました。
サラリーマン家庭で育った私にとって、仕事も給料も“会社から与えられるもの”だと思っていたんです。
だからこそ、彼の苦労も、彼の言葉の重みも、よく理解できます。
サラリーマンは“親子関係”、事業者は“孤児”
サラリーマンも人間関係などで大変なことは多いでしょう。
ただ、会社という存在は“親”のようなもので、最終的には守ってくれる。
一方、事業者は言うなれば“孤児”です。
誰も守ってくれない世界で、自分の力だけで食べていく。
その経験が、人間を大きく変えていくのだと思います。
見捨てられるほど、人は深くなる
守られているか、見捨てられるか。
この境界線に立たされるほど、人は多くの経験を積み、深みが増していきます。
歳を重ねると、会話の端々からその人の“深み”が分かるようになってきました。
どこで働いているかではなく、どんな経験をしてきたかで、人はまったく違う顔を見せます。
守られたプールで泳ぐより、大海原に飛び出して泳ぐ方が強くなる。
そんな当たり前のことを、改めて感じさせられました。
楽もいい。でも、飛び出す人生はもっと楽しい
安全な場所にいるのは楽です。
でも、自ら飛び出して経験を積む人生は、もっと楽しいと思います。
どちらにしても人生を大いに楽しんで死んでいきたいですよね(笑)
後輩の言葉を聞きながら、そんなことを思った新年のひとコマでした。
以上


