
継続する力
大学卒業後、22歳で社会に出てから、大企業、中小企業、吸収合併の渦の中まで、本当にいろんな会社を渡り歩いてきました。
そんな私が38歳で起業し、零細企業として歩む中でひとつだけ確信したことがあります。
「ビジネスは、ニッチであればあるほど長く続けられる」
今日は、その気づきについて少し書いてみようと思います。
競争の波
私の起業は、HP制作会社。
いわゆるコンテンツ産業からのスタートでした。
当時は、どれだけ特異な技術を持っていても、すぐに追いつかれてしまう。
気づけば競争の真っ只中に放り込まれる、そんな世界です。
そんな中、東芝テックとの協業でPOSレジのノウハウを得たことが、大きな転機になりました。
そこで初めて知ったんです。
**「ニッチ産業には圧倒的な優位性がある」**
ということを。
東芝テックのレジは、ある特許技術によって“独占”とまで言われていた時代。
そのビジネスに触れたことで、ニッチの強さを肌で感じました。
辿り着いたのは“ニッチ中のニッチ”の部品ビジネス
POSレジの経験から、私は部品ビジネスという世界に行き着きました。
きっかけは、当時ハマっていたパソコンのリペアマーケット。
「ここを極めればブルーオーシャンだ」そう確信してからの3年間はひたすらビジネスの土台づくりに没頭しました。
そしてその基盤が、コロナ禍で一気に花開くことになります。
長く続けることが重要
中国華僑の人たちを見ていると、ビジネスの本質がよく分かります。
彼らは決して目立たず、静かに稼いでいる。
普通なら、少し脈があるビジネスは事業拡大へ舵を切るものです。でも、拡大すれば競争が生まれ、やがて賢い人だけが富を得る世界になる。
つまり、拡大はヒントを与える行為でもあるわけです。
しかし、私が選んだ部品ビジネスには「そもそも拡大できない」という特性がありました。
幸い、私はもともとマイクロ法人を基本にし、”小さな会社で大きな利益”を目指していたので、欲を出してビジネスを大きくしようとは思わなかったんです。
まあ~歳も歳だったので。。
そこそこ利益が出て、苦痛がなく、長く楽しめるビジネス。
その軸だけは、ずっとブレずに持ち続けていました。
結局は裏方でいいんです。
格好付けて「起業家社長!」と言ってる訳の分からない人たちはあっという間に消えていく時代ですから、影の存在で続けていくことこそ格好良いと思います。
派手に目立つ必要はないんです。
必要な人にだけ認められ、必要な人に届けばいい。
これ以上でもなく、これ以下でもないんです。
今ではグーグルの口コミが増え、感謝のメッセージを読むと感動してきますよね。
やっていて良かった。ーーーと
今ではそんな“裏方のビジネス”だからこそ、長く続けられると確信しています。
部品ビジネスの今後
今後を紐解くカギは仕入れ元(海外)との情報で解ります。
このまま円安が続けば、中華系バイヤーは日本でのビジネスが難しくなり、撤退も増えるでしょう。PCメーカーも中国から他国へ生産拠点を移す可能性があります。
先日報道発表があった消費税についても一層厳しくなるので、円安、締め付けで中華系のバイヤーは次のビジネスの場所を探すと思います。
だからこそ、今後のことを考えれば仕入れルートは太く、確実に。
販売網は生成AIをフル活用して、これまで通りITのノウハウを活かして販路拡大していくことが生き残る最後の手段なんです。
ビジネスで一番大事なのは「長く続けること」
HP制作ビジネスという苦い経験をしたからこそ、私は「楽しみながら長く続けられること」を何より大事にしています。
商店レベルの部品ショップで十分。
むしろ、その規模感が心地よい。
これからも、影の存在として静かに、でも確実に続けていくつもりです。
以上


