
人を知る
最近「偽善者」という言葉、よく耳にしますよね。
昔、どこかで「地獄には偽善者はいない」なんて名台詞を聞いたことがあります。
最近では「やらない善よりやる偽善」という考え方も広まっていますが、個人的にはどうも腑に落ちません。
今日はそんな“偽善者”について、少し書いてみようと思います。
基本、偽善者は大嫌いです
昔から、人前では道徳的で親切そうに振る舞うのに、裏では悪口を言ったり冷酷だったりする人をたくさん見てきました。
ああいう二面性って、どこで育つんでしょうね。
「三つ子の魂百まで」ではありませんが、幼い頃にどんな価値観を身につけるかで、その後の人格って大きく変わる気がします。
新日鉄のエリート集団と、東芝子会社でのギャップ
社会人になって最初に入社したのは、新日鉄情報通信システム。
ほぼ新日鉄そのもののような会社で、エリート集団の中で働くのは大変でしたが、周囲の人間性はしっかりしていて、酒の席でも仕事の話が中心。
一般常識が通じる、気持ちのいい職場でした。
その後、東芝の子会社に転職したのですが……ここがまるで別世界。
子会社ということもありますので、私の会社ということで聞いてください。
飲み会では同僚の批判、他部署の特定の人の悪口、課長の悪口。
とにかく他人の批判のオンパレード。
私の場合、性格的にそういう場は無理なので、誘われても自然と行かなくなりました。
ですから当然、私もその批判される人の中に入っていたと思います。
二社を比べると、本当に“人間が違う”と感じましたね。
前者はミスが許されないほど厳格、後者はミスも許されるファジーな組織。
その象徴が有名な「東芝不正会計事件」です。
組織が腐ると、人も腐る
粉飾売上、粉飾決済なんて、どの関係会社でもやっていました。
私が知っている範囲では「横領」や「利益供与」なんてざらでした。
組織全体が腐敗していたと言っても過言ではありません。
そんな環境で働いていると、人間の欲や黒い部分がよく見えてきます。
そして、偽善者という存在もよく理解できるようになるんです。
「人間のドロドロしたところ」まさにそれを目の当たりにした経験でした。
でも、その経験があったからこそ、私は起業し、今までやってこれたのだと思います。
黒いこともしましたし、何でもできました。
世の中は“性善説”では動いていない
こういう経験をしていない人は、世の中が性善説で動いていると錯覚しがちです。
でも実際は、悪い人は意外と多い。
そして、そういう人たちと一緒にいると、自然と染まってしまう。
気づいたら自分も偽善者になっていた――なんてこともあるわけです。
そして不思議なことに、そういう人たちは必ずどこかで大きな過ちを犯し、懲戒や左遷といった形で罰を受けていました。
まるで自然の摂理のように。
私の周りにも数人そういう人がいますが、恐らくそのうち自ら崩壊していくでしょう。
それが世の常なのだと思いますよ。
なんてことない話ですが、ちょっと書いてみました。
以上

