
時代の変化
昨日、どうしてもということで、某弁護士事務所のOutlookトラブル対応に呼ばれました。
私の会社はこのブログでも説明しているように事業を変え、現在は小売りと卸主体なのですが、特別なユーザーのみ対応しています。
せっかくなので、今回対応した中で感じたことを少し書いてみます。
使わざるを得ないソフト
Outlookといえば、皆さんご存じのメールソフトです。
私は使っていませんが、世の中の多くの人が当たり前のように使っています。
なぜここまで普及したのか。
理由はシンプルで、昔の無料メールの名残と、Windows 7 → 10 → 11 と続く中で“メール環境もそのまま継承されてきた”からなんですよね。
20年近く使っている人も珍しくなく、その結果メール容量は膨大です。
建設業や士業関係者が吐出して多く、その容量には流石に驚きます。
受信トレイを引き継ぎ続けているので、フォルダ分けも細かく、どのユーザーもデータ量はとんでもないことになっているんです。
OneDriveの登場
Windows 10 以降は OneDrive(無料クラウドストレージ) が登場し、知らない間の設定やデータフォルダの同期が半強制的に始まりました。
これがまた Outlook と相性が悪く、メールトラブルの原因になっているのは事実です。
とはいえ、Outlookに代わる“業務レベルで使えるメーラー(メールソフト)”がほぼ存在しないのも現実なんです。
メールは今や顧客とのやり取りや契約履歴を補完するデータベース代わりになっています。
つまり、メールが止まると仕事も止まる。
この現象は深く考えると怖くないですか?
メールが軽視されている理由
車や家には保険をかけるのに、メールやパソコンには保険をかけない人がほとんどですが、トラブルになれば仕事ができないとなれば大変だと思います。
ようやく、それに気付き最近はパソコンを2台持つ人も増えましたが、メール環境まで二重化している人は本当に少ないです。
サブ機はあくまでサブの存在ですし、メインが壊れたときに完全に代わりを務められるわけではありません。
依存リスク
私自身は Becky! を使っていますが、開発元は中小企業。
もし会社がなくなれば、将来的に使えなくなるのは必至です。
そう考えると、マイクロソフトのような巨大企業の方がまだリスク的に考えれば安心…かもしれません。
でも、実は Outlook Classic(特にPOPメール)は売り切り版を中心に終息しつつあります。
Windows 11 では Outlook.com(IMAP)を推奨。
POPメールは徐々に姿を消していくでしょう。
これはクラウド移行を進めるマイクロソフトの戦略の一部なんです。
巨大化したデータ問題
とはいえ、長年使って巨大化したOutlookデータをどう別のものに移行するのか。
ここが最大の壁だと考えています。
Outlookは本来、オフィスファミリーの“単なるスケジュール管理ソフト”でメール専用ソフトではないのです。
マイクロソフト側にサポート専門チームがあるわけでもなく、オフィスサポート窓口も実質ありません。
これが現状です。
単なるお遊びメールソフトの位置づけなんです。
そんなメールソフトを中小企業はビジネスの核として使い、トラブルが起きたら、どこに頼ればいいのか恐らく分からないと思います。
これが現実なんです。
SIer(システムインテグレーター有する企業)の中にもマイクロソフトオフィスオフシャルパートナーも居て保守契約ができる会社もありますが、それが驚くほど高額で現実的に中小企業が契約できるものではないでしょう。
できても利益じゃぶじゃぶの通販企業などだと思います。
無料の時代のリスク
だからと言って、今さらFAX主体の業務に戻るわけにもいかず、メール依存は避けられません。
しかし、無料サービスに頼り切る時代ほど、実はリスクが大きい。
巨大化するデータと向き合わなければならない中小企業にとって、今のメール環境はなかなか過酷なものだと感じます。
ですから私もマイクロソフト製品を細かく研究してブログにアップしています。
今回のトラブルもその甲斐あって4時間でクリアしました(データが膨大だったため、バックアップなどの事前準備に時間を要しました)
弁護士からも感謝され、本当に喜んでいる気持ちが伝わってきました。
この背景にはマイクロソフトの対応を嫌がっている業者が沢山いて、お金を出してもサポートしない現状があったからなんです。
実際、私も「復旧の保証ありませんが、それで良ければ対応します」という前提を付けました。
結果、成功ですのでちょっと気分が良い土曜日でした。
メールだけではなく、中小企業が抱える問題は山積みと思いますよ。
以上


