人生の中には親類縁者、仕事関係などの葬儀に参列することがあると思います。
私はその度に「いつかは親を送り出す日がくるんだろうなあ~」といつも思っていました。
2021年7月18日がその日になるとは思いもしませんでしたが、これが現実なのでしょう。
不思議なのは父が息を引き取った日です。
コロナ禍の中、病院は面会禁止、半ば強引に家族や孫などを父に合わせた翌日がその日だったのです。
何となく心の準備はできていたものの、その時はまさかこんなに早くという気持ちでいっぱいでした。
亡くなってからの流れ
病院で息を引き取った場合、何も決めていなければ病院お抱えの葬儀社で葬儀をすることになることは知っていました。
そういうことはしたくなかったので、ある程度、自分の中で葬儀社及びそれ以外の流れも決めていました。
これは父の生前にいろいろ話して「父の考え方」を聞いてそれをヒントにイメージしていたのです。
葬儀場の決定
見送る時は故人がどう思っていたか?ここが重要だと思います。
どういう葬儀で見送ってもらいたかったか?
父は農協に口座があり、互助会染みた定期をしていたことをヒントに私は農協の葬儀場やすらぎ会館に決めました。
葬儀社にもランクなどがあると思いましたが、ここは私の直感でここに決めたのですが、あの時は正直迷っている時間などなかったのです。
典礼会館など、いろいろ葬儀場がありましたが、その接点が分かりませんでした。
とにかく、短時間でいろいろな決断を迫られますので、ある程度自分の中でイメージしておくことが重要だと思いますね。
病院から1時間~2時間以内に遺体を運び出さなければなりませんし、会場や参列者の人数、宗派、お経を読む住職などなど、全て手続き的に決めていかなければならないのですから、それは大変でした。
TVのCMでもありますが、悲しんでいる暇などないのです。
これが正しいか?正しくないか?と聞かれれば、正しくないと思います。
しかし、この時点ではどうすることもできず、葬儀社の言いなりと言っても良いでしょう。
何となく情けなかったです。
葬儀の準備
コロナですから、当然家族葬です。
ただ、なぜか近隣の方や、父の会社関係の人など家族以外の参列者がどんどん入ってくる結果になりました。
喪主は母ですが、挨拶は私(長男)が行い、参列者の前で何を言えばよいか?など分かるはずがありません。
これもありきたりのあいさつ文にちょっとアレンジを加えたものを、葬儀の打合せの合間にネットを参考に作り上げ、結局印刷したものを読むはめになりました。
やはり、挨拶に慣れていなければ紙をもって読む方が良いでしょう。
要するにこういう場合、格好ではありません。
参列者に何を伝えたいか?自分の言葉で伝えるということが重要なので、あまり格好にとらわれない方が良いでしょう。
ただ、流れは必要ですので、流れを乱すようであれば、そのまま読んだ方が良いです。
葬儀が終わって
これも大変ですね。
まずはお寺に挨拶し、49日までのスケジュールを決めます。
そして役所には死亡届け、自宅の固定資産の名義の変更、市県民税の変更、母の年金の変更などなど、年金機構と市役所を行ったり来たりですね。
本当にテクノロジーが発達した現代社会で、こんなアナログ染みたことをやっているのですから笑います。
確かに日本はどれだけ遅れているのでしょうね。
役所関係が終われば銀行の口座凍結、相続税に必要な遺産残高の洗い出しです。
銀行を一行一行回って、口座の残高証明書をもらいに行き、全銀行と証券など遺産に関するものが分かった時点で財産目録を作り、遺産分割協議をしなければなりません。
そして49日明けに発送する、香典返しの準備もしなければならないのです。
今回、新しい制度である、法廷相続情報一覧図というものを法務局に書類を出して作成してもらいました。
これは便利です。
ちなみにお金を出せばこの動きを司法書士や行政書士が代理でやってくれますが、調べれば自分でもできることですから、乗りかかった船なので極力自分でやってみました。
そして税理士に渡して相続税の申告をしてもらうだけにすれば費用も安くなるかもしれません。
以上