
いろいろな人
辞書で「価値観」を引くと、“物事の価値に対する個人の考え方”とあります。
本当にその通りで、私のリペア事業も「くだらない」と思う人がいれば、「助かった」と言ってくださる方もいる。
世の中にはいろんな価値観があって、だからこそ面白いのだと思います。
そんなことを改めて感じさせられる出来事が、先日ありました。
「部品が合わなかった」というメール
あるお客様から、「購入した部品が合わなかった」とメールをいただきました。
どうやら、間違えて購入されてしまったようです。
私のショップでは、少額部品(キーボード補修部品など)については、ショップ側の不備以外での交換・返金はお受けしていません。
理由は単純で、1000円以下の部品は人件費を考えると交換作業をするだけで赤字になってしまうからです。
私たちが扱っている部品というのはそもそも“非売品”の扱いに近く、一般的な製品のように交換制度が確立されているわけではありません。
これが正直なところです。
「捨てるのが勿体ないので、返品したい」
その方は交換や返金を求めたわけではなく、「捨てるのが勿体ないので、返品したい」とおっしゃいました。
普通なら「交換できないなんておかしい」と嫌味を言われるケースが多いのですが、その方は送料を払ってでも返品したいと伝えてこられたのです。
こんな方は初めてで、どう対応するべきか少し悩みましたが、最終的には新しい部品をご購入いただく際に返信用封筒を同梱し、こちらで送料を負担する形にしました。
そして届いた“おまけ”
昨日、その返品部品が戻ってきました。
封筒を開けて驚きました。
なんと、ドリップコーヒーが3つ入っていたのです。
私は思わず感動してしまいました。
もちろんコーヒー好きとして「オニヤンマコーヒー」に興味津々だったのもありますが、それ以上に“その気持ち”が嬉しかったのです。

権利主張ばかりの時代に
ショップを始めて5年。
最近は「権利だけ主張する」方が本当に増えたと感じます。
もちろん権利は大切です。
ただ、相手がいるという視点が欠けてしまっているケースが多いのも事実です。
ページも間違いが起きないように工夫して作っていますが、読まれずに購入されることも多い。
そして数百円の部品でも「返金しろ」「交換しろ」と言われる。
中にはSNSでの書き込みをちらつかせる方までいます。
そんな中で今回の方は、自分のミスにも関わらず、権利を主張するどころかお詫びの品まで添えてくださった。
本当に驚きましたし、心が温かくなりました。
私もこうありたい
この方の価値観に触れて、「自分もこうありたい」と思いました。
ちょっとした気遣いが、こんなにも人の心を動かすのだと改めて感じました。
コーヒー、とても美味しくいただきました。
ちなみにオニヤンマコーヒーは、スタバ系の少し苦めのテイスト。
私はスタバ系が大好きなので、今度は自分でも買ってみようと思います。
以上


