
医療事情
社会と接する場所に出ると、ふとした瞬間に「変わったな」と感じることがあります。
今回の約7日間の入院生活もまさにそのひとつでした。
今日は休み明けにちょっと思い出した日赤病院で見えた“いまの社会の姿”について、少しだけ書いてみます。
救急搬送
今回「救急車」での搬送でした。
激痛と吐き気で立つこともできず、妻に「救急車を呼んでくれ」と頼んだのが始まりです。
ストレッチャーで日赤病院に運び込まれたのですが、一般の救急外来に行く体力も気力も残っていなかったので、結果的にこの判断は本当に正解でした。
早朝7時に搬送され、約2時間後にはイレウス管の挿入処置へ。
この処置は以前かなり辛かったのですが、幸いにも技術が進化していて、今回はほとんど苦痛なく終わったのに驚きでした。
4日間のきつい時間
とはいえ、イレウス管が入ってからの4日間は本当にきつかったです。
AIのイラストで描けばこんな感じになるんですかね。
辛いことが伝わってくるでしょ。(笑)

左鼻から喉、食道、胃、十二指腸、小腸まで、約2.8mの管が入っているわけですから、そりゃあ楽ではありません。
夜も眠れず、常に吐き気。
これが4日間続くんですから、辛い以外に何ものでも無いです。
でも、耐えれば楽になれると思えば、ただただ時間だけが過ぎて欲しいという気持ちになりますよね。
医療テクノロジーが進化しても「こればかりは苦痛緩和の進化がない」と改めて苦痛を痛感しました。
イレウス菅が外れる
5日目にイレウス管が外れ、6日目にはお粥へ。
そこからは一気に世界が明るくなります。
もう、普通の人に戻るんです。
これが不思議なんですよねェ~。そう考えると、人間の消化器はどううなってんのかな~?と思います。
つくづく、人間の身体ってすごいテクノロジーと思いますね。
毎回になりますが、このタイミングで「普通の生活」がどんなに幸せだったのか?感じるんです。
「心の旅」という感じになり、小さいことを考えていることがバカのように思えてくるんですよ。
人生経験としては素晴らしい瞬間なんです。
この時ばかりは1階のコンビニで買ったプリンやヨーグルトが、もう格別にうまいんです(笑)
どんなご馳走より、どんなに美味しい幻のスイーツより、コンビニのプリンが一番おいしいと思うのは恐らく私だけだと思います。
自分の中では「カロリー補給だ!」と言い訳しながらゆっくりと味わって食べていました。
院内の変化
さて、ここからが本題です。
まず感じたのは若い人の入院患者です。
以前は高齢者ばかりでしたが、私が居た4人部屋の病室は2名が若い人でした。
これ驚きですよね。
1人は20代、もう一人は40代くらいと思います。
4人部屋ですので担当医師との話が聞こえてくるのですが、奇妙な病気のようです。既に次の手術の日が2月に決まっていると言って一方は退院していきました。
もう一人は私が退院した時はまだ居ましたね。
2名とも病名が不思議なことに分からないのです。会話の中で医師も戸惑う内容が聞こえてきて奇妙な症状みたいでした。
とりあえず、両者ともステロイドで緩和させているみたいですが、決定的なことは言っていませんでした。
恐らく、現代病の一種で食べ物やストレス、精神疾患から起こる病などの解明できないものなのでしょう。
コロナワクチンのように薬害もあるのかもしれませんね。
人材不足
それと感じたのが 人不足。
これはただの人不足ではなく、「医療の価値観を共有できる人材」が足りていないという意味での不足です。
看護師という職業は本当に尊敬すべき仕事ですが、その過酷さゆえに若い人が続かないという話も聞きますし、実際に現場でも職員の高齢化が進んでいるのを実感しました。
清掃スタッフも以前は若い方が多かったのに、今は高齢化が進み、作業回数も減っているように見えます。
食事も昔は病室まで運んでくれていましたが、今は歩ける人はナースステーションまで取りに行く方式になり、しかも激務な看護師さんが配膳補助に回る場面も多く、業務の負担が増えているのが伝わってきました。
40代の男性看護師さんに話を聞く機会があったので、率直な疑問を聞いてみたんです。
するとやはり業界全体で深刻な問題として認識されているとのことのようでした。
2080年問題と医療の未来
これを読んでいる方の中で「2080年問題」をご存じでしょうか。
恐らく、知らないと思います。
極々簡単に言えば日本の総人口が現在の約6割まで減り、高齢化率は約40%に達するという予測です。
これ本当と思いますか?
当然、医療保険制度の維持は難しくなり、医療従事者も高齢化していきます。
若手不足で地方の病院は維持できず、医療崩壊が常態化する可能性があると言われている問題です。
これがざっくり言う2080年問題なんです。
私自身、2080年までは生きることはありませんが、今回の件でその“予兆”がすでに始まっていると感じるんです。
福岡市内で感じますから、地方の医療現場が抱える危機感がひしひしと伝わってきました。
「病院に行けば何とかしてくれる」が終わり、患者を選ばざるを得ない状況が来るかもしれません。
そう、コロナ禍で問題になった「トリアージ」が、ここ日本でも日常化する未来です。
流石にこれは、怖いです。
これが現実になるんだろうと確信したことがあります。
それは私の甥が医療関係から3年でIT関係に転職したこと、そして彼の奥さんががんセンター看護師から美容業界へと転職したことからです。
世間では「直美」という言葉もありますので、若い人たちの医療従事者離れが加速していくと思います。
おまけに今の若者のメンタルの弱さを考えると、この日本の舵取りも難しく、これから生まれてくる子どもたちも、その世界で生きていくことになりますから危機的な状況と思います。
だからこそ、メンタル、身体両方とも強い人間を育成していかなければなりませんが、今の子育てをみても子供がペット感覚になっています。
「人間を育てる」
という概念がなく、ペット犬同様、可愛いから可愛らしく楽しんでいる。
そんな風にしか見えないんです。
3つ子の魂100まで。。
可愛い時こそ、強い価値観を育てる。
そんな若者に出会いたいものです。
昨今の子育て事情を考えるとこの日本の舵取りが良い方向に切られるというハードルが高いような気もしますね。
その頃は生きていませんけどね(笑)
以上


