
相手が上手
うちの会社には、いくつか海外のサプライチェーンがあります。
主に外資メーカーの部品を扱っているのですが、今回どうしても必要な某機種のキーボードが市場に見当たらず、最終手段として Amazon で購入することにしました。
事前にフォームでやり取りし、「新品で問題なし」と判断したうえでの注文。
ところが届いたものを見てみると、どう見ても“新品”とは言い難いテカリ具合。ああ、やっぱりか……という気持ちが正直ありました。
というのも、今は新品部品が本当に手に入りにくい時期。そんな中で Amazon にだけ新品が並んでいるなんて、冷静に考えればあり得ません。
それでも一応「新品ですか?」と確認すると、相手は強気に「新品です」と言い張るわけです。
深追いはしませんでしたが、これもインフレによる“物不足”の一つの表れでしょう。

デフレの逆を体感する
デフレの時代は物が余っていて、多少値引きしてでも買ってもらう必要がありました。
しかし今は違います。
物がない。
みんな探している。
だから売り手は強気です。
希少価値があるものほどその傾向は顕著で、今回のキーボードもまさにそれ。
もしこちらが「新品じゃないなら返品しますよ」と言えば、相手は迷わず「どうぞ、返品してください」と返してくるでしょう。
そう、希少だからこそ“売り手が強い”。
だからこそ「これは新品です」と言い続けた方が、最終的に買い手が根負けすることを知っているのです。
日本の遅れ
中国の方々とビジネスをしていると、本当に商売上手だと感じます。
日本で40年近くビジネスをしてきましたが、彼らの感覚は日本にはないものです。
同じアジアとはいえ、一歩も二歩も先を行っているように見える。
いや、もしかすると“彼らが先を行っている”のではなく、“日本が世界についていけていない”のかもしれません。
私たちより若い世代になると、その差はさらに大きく、すでに世界から取り残されつつあるように感じます。
国力の低下が進めば、貧困国への道は避けられないのでは……そんな危機感すら覚えます。
以上


