
無駄なことをやり続けられるマインド
昭和・平成・令和と時代が進むにつれ、働き方は大きく変わりました。
特に「仕事へのマインド」は、昔と今でまったく別物になったように感じます。
昭和の頃は、働かないと食べていけない時代。
だからこそ、仕事に向き合う姿勢は皆ほぼ同じで、苦しいことにも耐えられた。
その仕事を活かすも殺すも自分次第という環境だったので、モチベーションも高く、プロとして腕を磨き、やがて“楽に働けるようになる”という成長の道筋がありました。
しかし、令和の働き方はどうでしょう。
若い人たちから、あの頃のような「力強さ」をあまり感じません。
嫌ならすぐ辞める。
もちろんそれも一つの働き方ですが、仕事へのマインドが育ちにくいのではないかと思うのです。
最近の「営業」はどこかおかしい?
特に営業職は、ここ数年で大きく変わりました。
営業電話は増え、営業メールも増え、効率的に見えるツールが溢れています。
しかし、実際には“数打ちゃ当たる”方式になりがちで、目的が「売る」ではなく「騙す」に近づいているように感じます。
極端に言えば、詐欺手法のようなものです。
営業とは「求められていないものを売る仕事」。
だからこそ、騙しの技術が必要になるかもしれませんが、今の営業は騙しです。
それでは営業という職種が成り立たなくなるので、結局は騙すではなく“スペシャリストになる”という話になります。
今の時代の営業はその間で生きなければなりません。
特にテクノロジーが発達し、必要なものは自分で探して買える時代です。
営業のターゲットは、情報弱者になりがちですが、それでは続かないのです。
無駄足営業
そう考えると、今の時代でも唯一認められる営業は「訪問営業」だと思っています。
昔ながらの“足で稼ぐ”スタイルです。
確かに時代遅れだと思いますが、自分を鍛えるのであれば、この訪問営業はやり方次第で成長させてくれます。
訪問営業は、最初のセールストークが勝負。
しかし最近は、マニュアルが間違っているのか、育てる人がいないのか、ほとんど刺さりません。
「帰れ!」というと「名刺頂いても良いですか?」
これ何の意味があるんだ!というくらいです。
昔は先輩や上司の背中を見て技を盗んだものですが、今は一人で飛び込み営業している人も多い。
100件回って1件も話を聞いてもらえないこともあるでしょう。
私はこの「無駄足営業」を否定していません。
営業は結果がすべてですが、結果だけを求めてプロセスを飛ばしても、強い営業には育ちません。
むしろ、無駄足営業こそが“ビジネスマインドを育てる訓練”になると思っています。
無駄足営業が育てる「思考力」
そして無駄足営業を続けると、自然と考えるようになります。
「どうやったら売れるのか?」 「人は何を欲しがっているのか?」 「どんな切り口なら興味を持ってもらえるのか?」
Amazonで買えるものを飛び込み営業で売る人はいません。
飛び込み営業の商材は、一般流通では買えないものばかり。
だからこそ、契約までの道筋を自分の頭で組み立てる必要がある。
この“考える習慣”こそが、営業の本質だと思うのです。
無駄なことを一生懸命やることで、テクノロジーに勝るスキルが生まれ、やがて自分の仕事を助けてくれる。
無駄足営業は、時代が変わっても価値を失わない「マインド育成の場」なのです。
以上


