会社の舵取り

働き方
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ネット依存

会社と言っても家内と2名でやっているミニ会社ですから、舵取りというほどのことでもないのですが、株式会社にしていますので、固定費は否が応でも毎月支払われます。

事務所家賃、人件費、経費、保険に住民税、消費税おまけに税理士報酬など、法人に課せられたものは意外に多いですし、正直諭吉先生も財布からどんどん旅立っている実感はありますね。

ですから、きちんと利益を確保して行かなければ会社は立ち行かなくなります。

そういう自分の会社なのですが、仕事の取り方ってコロナを機に大きく変わりました。

ITの会社とは言え、やはり福岡の地場ではアナログ会社ならざる得ません。

直に経営者にあって提案しながら仕事を取っていくことが重要ですし、その方が安定した仕事が取れます。人間で繋がっているという証ですよね。

ですから起業したての時も人との接点というものがあり、そういう何かに救われたこともありました。

しかし、今はほとんどそういうものがありません。

時々、仕入れ先の東芝テックやダイワボウの営業担当がマスク付けて来社するくらいです。

彼らとは人間本来の関わりというものはなく、単に営利というだけの付き合いのような気もします。

本当に変わりました。

さて、私が営業というものを学んだのは28歳の時です。

少しずつ慣れていくと馴染みの会社に立ち寄ってお茶しながら仕事を取ったものですし、私も人情熱い男ですから、仕事は定期的に入ってきました。

そういう時って丁度よく会社の経営者が相談してくれるんですよね。

ビンゴのようにいろいろな仕事を取っていきましたし、そういう中小企業もまだまだ体力がありました。

そんな立ち寄り営業ってのもコロナを機に無くなり、人と会うこと自体がリスクという概念をテレビから植え付けられたような気がします。

凄いです、テレビって。

運よくコロナの前から育てていたビジネスがあり、それを本格化したのです。

それが「パソコン部品専門店」です。

需要は思った以上にありました。テレワークや世の中が不景気になればなるほど、その需要は拡大していったように思います。

小さくてもインターネットの会社ですから、今までのノウハウを生かし、需要予測しながら進めていったのです。

結果、予想を上回りいつの間にか主軸の事業になってしまいました。

仕入れを部品メーカーや中国、もちろんIT商社もありますし、分解してリユースパーツも作れます。

とにかく、物販は仕入れですから、そこを必死で固めました。

結果的にパソコン1台で全てを稼ぎ出せるように舵取りをしたのですが、私の会社が生き残るには既に選択肢はそれしか無かったのです。

ネット依存型ビジネスになってしまったということになります。

自分の理想はこういうビジネススタイルなのですが、こうなるとその舵取りも難しくなっていきます。

つまり、最近は時代が進むのが早いし、何より人間の消費行動の変化も早く、ビジネスに安定性が無くなったからです。

何か大きな波が来ると一斉に流れが変わるのがネットビジネスですから、保守的な考え方は命取りになります。

常に走り続けなければならないのですよね。

私の会社は巨大モール(楽天、ヤフー、アマゾン)などに依存していませんから、その点はまだ完全依存にはなっていませんが、そこで生きている会社はこれからもっと厳しくなると思いますよ。

とにかく、無い事も「依存」はその代償が大きいです。

それが依存なのです。

「こんなことまでしないといけないのかなあ~」と思っても時代をけん引している大きな何かが動けば、自ずとそれに従わざる得ません。

私の会社で言えばグーグルでしょうね。

便利な時代になった反面、会社経営者は難しい舵取りが要求されるネット時代ですよね。

以上

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