
修理する文化
昨日、福岡・天神の知財総合支援窓口(INPIT)さんのご提案で、元博報堂の副田治さんに私の事業を客観的に診断していただきました。
今回はブランディング視点で診断してもらったんです。
何となく難しく聞こえますが、要は 「どうすれば顧客の心の中で選ばれ続ける存在になれるか?」 という本質的な問いに向き合う作業です。
実は、こういう診断をどこかで受けたいと思っていたところに、 「無料で受けられますよ」というINPITさんからの提案。
背中を押されたような気持ちで、ありがたく受けることにしました。
商標の相談をきっかけにINPITさんとは長いお付き合いになりましたが、 今回もまた良いご縁をいただいたと感じています。
今日はそのへん簡単に綴ります。
尚、今回対談した専門の方は下記の方です
副田治さん https://socialin.jp/
セルフリペア支援事業
2017年から取り組んでいる私の事業は「 パソコンの再生部品を扱い、セルフリペア(自分修理)を支援する事業」です。
このブログでも何度も語ってきましたが、 パソコン依存社会の今、修理は避けて通れないテーマです。
その背景には修理に出せば数日〜数週間使えないという大きな壁が立ちはだかっています。
その間の機会損失は大きいし、修理代も年々高騰している背景もあります。
そういう時代背景の中で 「壊れたら自分で修理する」という選択肢を自然に取り入れることこそ、 これからのスタンダードになるのでは?」 と私は考えています。
実際、海外では「修理する権利(Right to Repair)」がムーブメントとなり、 パソコンメーカー側も既に動きだしており、中には分解しやすい設計や部品提供を進める流れが生まれているのも事実なんです。
“修理はプロだけのもの”という時代は、もう終わりを迎えつつあるんです。
つまりSNSなどの普及で世の中が何を求めているかを時代が敏感にキャッチしている社会になってきているんです。
物を治す行為
副田さんとの話の中で、私が特に共感していただけたのがここでした。
セルフリペアは単なる部品販売で終わるものではありません。パソコンを自分で修理するという行動は時代の流れになってきているのかもしれません。
副田さんは時代が作り上げてきたいろいろな習慣やものを例に挙げてくれました。
例えば、ケトル。
お湯を短時間で沸かすもの。
昭和から使われてきた高機能なポットという習慣が無くなってきたということを言っていました。
そういう時代が作る習慣という行動喚起があるみたいです。
私も便利や習慣、そして思考の変換などが時代を変えられるということは時々思いました。
便利な世の中になり、パソコンの修理も料理やキャンプと同じように 「自分の欲求に対して、自分で準備し、挑戦し、結果を出す」 というストーリーがあるんです。
- 壊れた原因を調べる
- 必要な部品を探す
- 事前に情報収集して頭の中でシミュレーションする
- 実際に手を動かして修理する
- 成功した時の達成感を味わう
この一連の体験には、 ワクワク感もあり、チャレンジスピリッツもあり、時には失敗もある。
まさに“夏だけ味わえるキャンプ”のような楽しさが詰まっています。
私はこの体験そのものを支援する事業をしているんだと、 改めて言語化できた気がします。
大きな気づき
副田さんは私より一つ年上。
同じ時代を歩んできたからこそ、価値観の共有がしやすく、 話していてとても心地よい時間でした。
そして何より、 私の事業の本質をすぐに察してくれたことに驚きました。
「この人はクリエイティブの感度が高い」と直感した瞬間でもあります。
たった2時間の短い時間だったのですが、 私にとっては非常に濃く、そして大きな収穫のある時間でした。
修理は“面倒な作業”から“新しい文化”へ
何と言っても時代の声が語っていると思うんです。
今の時代、修理は「専門家に任せるもの」から 「自分で楽しみながら取り組む文化」へと変わりつつあります。
もちろん、損得もありますが、そこにはストーリーがあるということは知って欲しいです。
その流れの中で、私の事業がどんな価値を提供できるのか。
今回の診断で、その輪郭がよりはっきり見えた気がします。
良い機会をいただきました。
これからの事業づくりにしっかり活かしていきます。
セルフリペア支援事業として部品販売から修理の仕方などをサポートするトータル事業



