
マインドで人生はどんなにでも変われる
前回は私の「無借金論」について書きました。
正しい、正しくないは置いといて、気持ちの問題ということを伝えたかったというだけです。
私の考え方はちょっと現代に合っていなかもしれないけど、58年間の社会経験から今の時代を生き抜くために必要なものは「自分の考えに従う」ことなんだと思います。
今回はその考え方にも通じる「起業マインド」について経験を踏まえちょっと書きますね。
さて、人間社会において、一番難しいことは何でしょうか。
それは、「自分で考えて、自分で行動すること」ですよね。
特に起業となるとまさにそれ。
社会の中で知らない企業や個人から収益を得ていくのですから、それは大変です。
逆に言えばそれを誰かに委ねてしまえばとても楽ということも言えます。
サラリーマンという職業はそもそもそれを会社に委ねているということなんですよね
会社にはマニュアルがあり、上司がいて、判断基準があります。
会社の指示に従っておけば無難な人生を過ごせ、決まった月に決まったお金が入ってくる。
敷かれたレールに沿って進んでいけば、大きな不安を感じることは少なくなり、給与だけ待てば良いだけなんですよね。
こんなこと言うと怒られるかもしれませんが、サラリーマンも14年間やってきましたので基本を言えばそうなんです。
でも、従っていたら、毎月お金がもらえるということは凄いことだと思います。
しかし、起業は全く逆で、「自分」が主体なんです。
起業にも大小ありますが、自分で判断して、自分で行動する。そして自分で責任を取って、自分で収入を得ていく。
すべてを自分で決めなければなりません。
これって簡単なようで意外と難しいです。
二足のわらじ
最近では会社員を続けながら副業として起業する人も増えていますし、学生しながら起業もあります。
学内ベンチャーと言う人ですよね。
フリーランスという働き方も増えましたが、昔でいう個人事業者です。
起業のスタイルも時代と共に変わってきて、会社員(サラリーマン)と起業家の「二足のわらじ」を履いてやっている人に時々出会います。
要は副業で起業するということです。
最近は会社容認ということもありますし、会社が支援して起業をバックアップするところもあります。
どちらにしても「二足のわらじ」とは「自分で考え、自分で行動することへの不安」があるのだと思います。
だから会社員を捨てられないのでしょう。
パソコンで言えばバックアップですね(笑)
実際、私も副業から起業した人間ですので、副業当時はそれが頭にずっとありました。
自分で稼ぐことへの不安。
特に38歳の時に起業したので、再就職が難しいゾーンに入っていました。
しかし、二足のわらじを履いているとそのままずるずると時間が過ぎてしまい、気が付けばどちらも中途半端になってしまうケースが少なくありません。
まさに、「二兎を追う者は一兎をも得ず」という結果になってしまいます。
でも、その不安があるのは当たり前で、それを抜けるか?抜けられないか?
これは重要なプロセスと思います。
恐らく、恐怖を恐怖のままやっても絶対に良い結果がでないので、その恐怖は起業時の大事なステップと思うんです。
その恐怖を乗り越えてこそ、本当に意味ので起業なのだと思います。
人生を変えた一言
実は私自身も、かつてはそのような状況にいました。
会社勤めを続けながら副業をしていたのですから、失敗が怖かったのだと思います。
そんな時、本社への転勤話が持ち上がったんです。
副業もまだ十分に軌道に乗っていない時期でしたので、どうしても自分で判断できなかったのです。
そんなある日、懇意にしていた方と居酒屋で飲んでいる際、私は何気なくこう話したんです。
「とりあえず本社へ転勤してみて、自分の思った業務じゃなければ退職して福岡で起業しようと思っています。」
すると、その方は少し険しい表情になり、こう言いました。
「それは甘いと思うよ。君が本社へ行った時点で、今副業で取引している人たちにとって君は過去の人になるんだよ。もちろん戻ってくれば昔のよしみで応援はするよ。でも取引はしない。絶対にしない。適当にごまかすと思う。そんな都合の良い相手とは商売したくないからね。第一、世の中そんなに甘くないよ。」
その言葉を聞いた瞬間、何となく目が覚めたような気がしたんです。
何て表現すれば良いか分からないのですが、自分の幼さかな?
そういう世間知らずに生きてきた自分ですかね。
ちょっと恥ずかしかったです。
世の中を甘く見ていた
言われてみれば、その通りでした。
副業とはいえ、私はすでに商取引をしていましたし、高額な報酬も得ていたんです。
当時はまだウェブサイト制作が希少でしたので、引っ張りダコでした。
給与とは別の収入ですので、少し有頂天になっていたのかもしれません。
でも、考えてみればお客様や取引先にとっては、それが本業か副業かは関係ないんです。
そこにあるのは信頼関係だけなんですよ。
にもかかわらず、
「転勤になったので終わりです」
という考え方は、あまりにも自分本位でじゃないですかね。
相手にすれば迷惑な話です。
私はその時、世の中を甘く見ていたことに気付かされたのです。
起業に必要なもの
その出来事をきっかけに、私は本気で起業へ照準を合わせるようになりました。
前回書いた借金に対する考え方と同じで、起業には独特のマインドが必要だと思います。
それは、「もう戻れない」という覚悟ですかね。
必死さや我武者羅さと言い換えてもいいでしょう。
会社という親から離れて、一人で生きていくということです。
まさにライオンが子供を崖から突き落とすということなんでしょう。
逃げ道を残している状態と、覚悟を決めている状態では、結果に大きな差が生まれます。
私自身、そのことを身をもって学びました。
人生を変える気付きは他人がくれる
若い時に多くの人と接した方が成長するということは良く言われます。
まさにそれなのでしょう。
振り返って思うのは、こうした気付きは自分一人ではなかなか得られないということです。
人生の転機になるような言葉は、第三者の視点から与えられることが多いもので、だからこそ、私は今の若い世代が少し気の毒だと感じることがあります。
本気で叱ってくれる人がいますか?
親ですら甘やかしているでしょ。
厳しいことを言いながらも、成長を願ってくれる人。
そういう存在が昔に比べて少なくなったように思いますね。
人は追い込まれた時に成長します。
必死になる経験が人を強くし、大きく成長させるのだと思います。
起業は才能ではなく覚悟だと思いますね。
今、何不自由なく事業を進められているのはそんな決意があったからだと今でも思っています。
以上


