
借金をどう感じるか
先日、YouTubeを見ていたときに「無借金経営が危うい」というタイトルの動画が目に入りました。
えっ?マジ。
そうです、私は無借金こそが堅実な経営だろうと思っていたからなんです。
仕入れだけでも結構な支払いをしていますので、そんな時のキャッチコメントはついついクリックしちゃったんです。
もちろん、普段なら気にしないのです。
ただ、その動画をきっかけに関連動画まで見てしまい、気がつけば「借金」というテーマについていろいろ考えていました。
そこで良い機会ですので、今回は借金に対する私自身の考え方について書いてみたいと思います。
ちなみにその「危うい」と言う内容は単にYOUTUBEお馴染みの再生キャッチだったんです。
私の考え方は間違っていなかったということですね(笑)
借金が苦手ということ
私は昔から、人に何かを借りることがあまり好きではありません。
本や道具ならまだしも、お金となると友人や親からであっても借りることに抵抗があります。
おそらく「借りを作りたくない」という気持ちが強いのでしょう。
もちろん世の中には「良い借金」という考え方もあります。
住宅ローンを活用して資産を形成したり、事業投資のために融資を受けたりすることを前向きに捉える人も少なくありません。
実際、それは一つの正解だと思います。
しかし私にとってはやはり借金は借金でしかないのです。
人生で最初で最後のローン
振り返ると、私が借金をしたのは社会人1年目の頃だけでした。
JAのマイカーローンを利用して車を購入したのです。
今思えば、それが人生最初で最後のローンだったかもしれません。
その後は住宅ローンを組むこともなく、現在まで借金とはほとんど無縁の生活を送っています。
欲しいものがあれば、まずお金を工面して買ったりしますので、その場で即買うということが基本ありません。
それが私の基本的な考え方なんです。
大きな買い物であっても、できるだけ現金で購入したいタイプなのです。
住宅ローンを選ばなかった理由
よく「持ち家と賃貸、どちらが得か」という議論がありますよね。
私もこのブログで何度か書きました。
結局、その問いに絶対的な正解がないと解りました。
ただ、自分自身の価値観としては「住宅ローンを背負わない生き方」を選んだだけです。
現在58歳になりますが、私には「持ち家」がありません。
会社名義で借りている社宅扱いの賃貸マンションに夫婦で住んでいます。
この年齢になると、「家を持っていない」ことが珍しいと言われることもありますが、あまり気にならないのです。
私が「持ち家」にこだわらない理由はシンプルで、基本借金が好きではないこと、その場所に根付くという恐怖感なのだと思います。
いわゆるミニマリズムに近い考え方でしょう。
常に自由で居たいというものがあるのかもしれません。
これは夫婦共々考え方が一緒で不動産を所有するリスクというものがあるんだと思います。
貸家も持っていますし、将来今の実家の世話もしなければならない。
老朽化に伴う修繕や、災害など、不動産所有のリスクがある時代にもなったんだと思います。
それがどんなに得なものでも、資産や管理責任を増やしたいとは思わないんです。
借金は見えない重荷になる
私が借金を避ける理由の一つは、借金が生活の基準になってしまうと感じるからです。
車のローン程度であれば、手放せば済むし、多少負債が残っても、微々たるものだと思います。
しかし、住宅ローンは違いますよね。
何十年にもわたって人生に影響を与え続け、払えないから途中解約ということなど、できたとしても残るのは大きな負債です。
さらに、ローン返済は心理的なものでも、
転職するかどうか。
独立するかどうか。
新しい挑戦をするかどうか。
そうした判断の裏側に、必ずと言って良いくらい常につきまとうものですよね。
もちろん、それを負担と感じない人たちもいます。
実力派のイケイケ事業家なんかがそうだと思いますが、私はそうじゃないです。
どちらかと言えば、コツコツ働いて、返済していくサラリーマンタイプだと思います
だからこそ、一般人はそれが見えない心の負担のような存在になるのです。
だからこそ、なるべく背負わない人生を選んできました。
無借金だからこそ得られた自由
借金をしない生き方を選んだからといって、それが誰にとっても正解だとは思いません。
みんなが私のような考え方であれば、日本は疲弊してきます(笑)し、イノベーションすら起こらないでしょう。
若いうちに借金をして事業に挑戦し、大きな成果を手にする人もいます。
レバレッジという考え方ですね。
それもまた素晴らしい生き方ですし、その人ができる才能でもあります。
私は単に買うより借りるという選択肢を選んだだけで、マイホームというものより、仕事を楽しむことに投資してきたんだと思います。
つまり何を優先させるかでしょ。
その結果として、58歳まで比較的自由に生きることができました。
父とは真逆の人生と思います。
仕事の選択も、事業への投資も、自分の意思で決めることができましたし、何より、借金に縛られる不安がなかったことは大きかったと思いますね。
借金の価値の変化
借金した自分と、しなかった自分を公平に比較できれば良いですが、人生とはどちらかなので、借金をしなかった今しか分かりません。
だからといって、借金そのものを否定するつもりはないのです。
実際、私の父は大手ハウスメーカーで働き、自ら設計した家を建てました。
住宅ローンを組み、身を削るように働いて家族を支えていました。
そのおかげで現在も母は家賃を払うことなく生活できています。
そう考えると、住宅ローンには確かな価値があったと思います。
ただ、これは昭和の時代の終身雇用が当たり前という時代を生きてきたからだと思いますし、多くの人が安心してローンを組める時代でもありました。
しかし、現在は状況が大きく変わりました。
終身雇用は絶対ではなく、将来の収入も不透明で、増税に教育費の高騰。
1年先すら予測できない世界になっています。
だからこそ、大きな借金に対する考え方も慎重であるべきだと思っているんです。
「身の丈」を知ること
私はSNSを全くしません。
理由はシンプルでそれをして何の意味があるか解らないからです。
それは私と同世代の人であれば皆言っています。
でも、今はSNSによって、他人の生活が簡単に見えてしまう時代でしょ。
同級生が豪華な家、高級車、海外旅行などの発信が否が応でも目に入ってくる時代です。
そうした情報が毎日のように流れくる中で、自分というものを貫き通せるか?
特に若い世代は、自分を持っている人も少ないです。
ですから、そういうSNSが原因で自分の本当の「身の丈」を見失い、ついついそれ以上のことをしてしまうのだと思います。
見栄もあるだろうし、同調圧力ってのもありますが、気づかないうちに、
「みんな持っているから」
「今買わないと損だから」
「あいつには負けたくないから」
という考えになり、借金をしてまで手に入れようとしてしまうんだろうと思います。
ただ、そこに大きな落とし穴があるように、全ての人が同じ条件で生きていないのです。
「身の丈」に合った生活
私がここまで無借金経営を続けてこられたのも、自分なりの価値観を持っていたからだと思います。
人に流されない、自分で考えて行動する。
みんなと同じことやっていれば無難という考え方もありますが、今はどうなんでしょうか?
私は起業という道を選び、今では楽しく仕事で稼いでいます。
借金がなかったからこそ、新しい事業への投資や挑戦ができたと思っていますので、マイホームが無くても全く不安など持っていません。
むしろ、気が楽というものでしょう。
借りられなくなれば、買えば良いという考え方もあり、資産は増やしてきました。
もし大きなローンを抱えていたら、私はもっと保守的な判断ばかりで、今とは違った生活になっていたでしょう。
それが想像もできないのです。
恐らく、これが自分の「身の丈」に合った生活で、今思えば最も楽な人生なんだと思っています。
損得で人生を考えていたら、こうはなっていなかったでしょうね。
仮に「持ち家」が人生の得だったとしても、その途中のプロセスはどうなのか?と考えると、私は損をしていたのだと思います。
だからこそ他人と比べるのではなく、自分が心地よいと思える生き方を選ぶことが大切なのではないでしょうか。
私にとって、その答えが「借金をしない生き方」だったのです。
そういう自分なりの考え方を持ては、きっと良い人生になると思いますよ。
以上

