
メディアの劣化
テレビ離れが進んでいると言われますが、私自身もほとんどテレビを観ません。
ニュースはネットで十分ですし、速報性でいえばテレビよりもネットのほうが早いことも珍しくありません。
周囲の友人や知人を見ても、日常的にテレビを観ている人はほとんどいません。
逆に、86歳の母やその世代の知人たちはよく観ています。
テレビ番組の内容を見ても、昭和の音楽や戦争特集が多いことから、主な視聴者層がシニア世代であることは何となく伝わってきますよね。
昭和の歌番組??という感じです。
CMの在り方
最近気になるのは、CMの在り方です。
露骨なCMは敬遠されるためか、番組そのものの中に広告を自然に組み込む手法が増えています。
食べ歩き番組や街ブラ企画などで、「偶然見つけた名店」のように紹介されるシーンですね。
もちろん全てではありませんが、「本当に偶然なのかな?」と思う場面も少なくありません。
出演者のリアクションや商品の見せ方を見ていると、視聴者に「これ欲しいな」と思わせる演出が巧みに施されているように感じます。
こうした見方をするようになったきっかけがあります。
取引先での出来事
以前、取引先を訪問した際、福岡の某ローカルテレビ局が取材に来ていました。
その様子を間近で見ていたのですが、「偶然訪れた」というシーンを何度も撮り直していたのです。
その時に思いました。
「やっぱり偶然じゃないんだな」
おそらく多くの人が知っている話かもしれませんが、実際に現場を見ると印象は変わります。
街頭インタビューなども、事前に選ばれた人や協力者が含まれているケースがあると聞きますし、テレビの見方そのものが変わりました。
一方で、私自身の事業でも最近はメディアからの問い合わせが増えています。
日経グループからの取材依頼
再生部品事業がサーキュラーエコノミーやSDGsの流れと重なり、協業や取材の話をいただく機会が増えたのです。
そんな中、先日「日経トレンディ」から取材依頼のメールが届きました。
これフェイクメール?はてまた、詐欺メール?ということを考えましたが、会社名や所在地、メールの内容などを読んでも本物みたいです。
そのメールの中に「次に来るサービス」をテーマに取材したい。
とあったんです。時代から考えると正直かなり嬉しかったんですよね。
「日経さん、流石視点が違う!!」と喜びました。
ところが、メールをよく読むと「有償の広告企画」という一文がありました。
「ああ、取材ではなく広告営業だったのか」
少し拍子抜けした瞬間でした(笑)
調べてみるとちゃんと下記が公開されていました。これが2024年版ですので、もう少し安くなっているのかもしれませんね。
https://www.nikkeibp.co.jp/ad/atcl/magazine/TRE/so_TRE_ryokin2024.pdf
Geminiに聞いてもあっけなく下記の回答
「無料の取材」ではなく「有料の広告」です
日経トレンディの編集部が独自の判断で話題の企業を無料取材するケースとは異なり、こちらは「広告費(掲載料・制作費)を支払って、記事のような形式で自社の商品やサービスを紹介してもらう」タイアップ企画です。
もちろん広告企画そのものを否定するつもりはありません。
ただ、知名度のある企業は無料で取材される一方で、知名度の低い企業は広告費を支払って掲載されるんでしょうね。
そんな構図も見えてきます。
私は丁重にお断りしましたが、返信する時間も勿体なかったので、返信文はGeminiに作ってもらいました。
「この内容を丁寧に断る文章を作って」と依頼し、そのまま返信しただけです。
こうした経験から感じるのは、メディアのビジネスモデルも大きく変化しているということです。
自然が自然ではなく有料
ローカル番組の店舗紹介や食べ歩き企画も、広い意味では広告の一種です。
そしてその広告枠は以前よりかなり低価格になっているように感じます。
テレビ局側も厳しい状況なのでしょう。
視聴者は減少し、ネットで再配信しても大きな再生数が期待できない。
それでも番組を作り続けなければなりません。
ただ、どこかで昭和型のビジネスモデルから抜け出せていない印象もあります。
テレビ業界に限らず、本来メディアは時代の変化を先導する存在のはずです。
しかし現実には、これまでの成功体験や高収益モデルに依存してしまい、変化が難しくなっているのかもしれません。
答えは簡単ではありませんが、メディアが次の時代にどう適応していくのか。
その変化を見ていきたいです。
以上

