
円安の影響
最近、部品市場で日本語キーボードが本当に見つからないという声をよく聞きます。
実はこれ、単なる「在庫不足」ではなく、部品流通の仕組みそのものが影響しているんです。
今回は、普段あまり語られない“部品の世界”の裏事情を少しだけ書きます。
部品はどう流通しているのか?
PCメーカーのキーボードを作っているのは、世界中に点在するサプライチェーン企業です。
メーカーの設計に合わせて製造しますが、メーカーの保守用パーツ以外は工場側が保管します。
そして、メーカーの修理義務期間が終わると——
工場はその在庫を一次店(大手部品販売店)へ入札形式で放出します。
そこから、
- 一次店 → 二次店(卸)
- 二次店 → 三次店(小口業者)
という流れで、ヤフオク・メルカリ・楽天などに出てくるわけです。
中華系ショップが多いのは、この流通経路のためですね。
しかも、流通するのは日本語版だけではありません。
US版、中東版、ヨーロッパ版など、世界中の言語モデルが混在しています。
日本語キーボードが減っている3つの理由
では、なぜ日本語キーボードだけが希少化しているのか。
理由はとてもシンプルで、しかし深刻です。
1. サプライチェーンが大量生産しなくなった
コストの問題で、日本語モデルは優先度が低くなっています。
2. 一次店が日本語モデルを落札しない
不良在庫になるリスクが高いため、敬遠されがち。
3. 二次店・三次店が日本語モデルを扱いたがらない
極端な円安で、元換算すると利益が出ないからです。
この3つが重なり、
**「日本語キーボードは見つけにくい」**という状況が生まれています。
実際、中国の倉庫から探し出すのは、もはや宝探しレベルです。
“アナログ”要素が沢山
中国はIT先進国と言われますが、部品市場に関しては驚くほどアナログです。
- メーカーごとに管理基準がバラバラ
- 部品コードが付くタイミングもメーカー次第
- 機種と部品の紐付けが適当
そのため、倉庫には部品が“埋もれている”状態。
こちらが細かく指示しないと、現地バイヤーも探しようがありません。
でも、その“埋もれた部品”を掘り起こす瞬間は、正直ワクワクします。
今回も希少モデルを数枚だけ確保しました
国内ではメーカー以外から入手できないようなキーボードも、
現地バイヤーの協力で数枚だけ確保できました。
ただし、これは完全に手探り。
- 部品コードが存在しない
- 何枚入荷するか誰にも分からない
- 入荷してから現物を確認するしかない
という、超アナログな世界です。
そのため、販売は予約者限定で行っています。
これから輸入はもっと厳しくなる
円安の影響で、日本は海外から見ると“購買力の弱い国”になっています。
バイヤーも無償では動かないため、こちらはコンサル費用として支払う必要があります。
今後、輸入はさらに厳しくなるでしょう。
同時に、メーカー修理費も高騰していきます。
だからこそ、私が行っている
- セルフリペア支援
- 部品販売
の価値が高まっていくと感じています。
「損か得か」だけで判断すると失敗する
セルフリペアにはリスクもあります。
企業のように「情報漏洩のリスクがあるから修理に出せない」という事情なら、
部品を買って修理するしかありません。
しかし、個人の場合は
「損か得か」だけで判断すると痛い目を見ることもあります。
失敗した人ほどクレームを言ってきますが、こちらには免責事項がありますので、説明すると納得されます。
結局のところ、“どんな状況でセルフリペアを選ぶのか”が一番大事なんです。
部品事情の回復を期待したいですが、難しいので他国を今探っています。
以上


