
感想
本の感想を書くのはあまり得意ではないのですが、ひとまず読み終えたので、今日は少しだけ感想を残しておきます。
この本、妻から内容を断片的に聞いているうちに興味が湧いてきて、ヤフーフリマで430円で購入したんです。
妻は楽天KOBO派なので貸し読みができず、私はやっぱり電子書籍より紙の単行本が好きなんですよね。
さて、著者のオードリー若林さんは正直そこまで知っている芸能人ではありません。
ただ、以前「しくじり先生」で何度か見たことがあり、その時のキャラが印象に残っていました。
今回の本では読めば読むほど彼が自分を飾らず、ありのままを書いていることを強く感じました。
冒頭で、おばあちゃんとお母さんに「将来何になりたいの?」と聞かれる内容があるんです。
彼は「科学者」と答えたというエピソードなんですが、幼少期でここまで考えているということにちょっと驚いたということもあります。
本音を言えば科学者なんかにはなりたいわけではなく、本当はバスの運転手になりたかったそうです。
ただ、食卓の雰囲気が良くなるし、親が喜ぶからそう答えていたと書かれていました。
これは以前私が「承認欲求」について書いた時にも触れましたが、今の若い世代に多いらしいです。
他人(特に親)の期待に合わせて生きていると、自分が何者なのか分からなくなり、やがて“自分探し”に迷い込んでしまうとのこと。
やはり、若林さんも同じようなことを書いていて、自分探しをやっていたみたいです。
多くの人が共通して抱える悩みは「他者に依存した人生に気付いた時、自然と自分探しをやっている」ということらしいのですが、これは何となく解るような気がします。
私自身はどうだったかというと、完全に自分を偽っていたわけではないものの、「べき論」主義の父には少し苦しめられた気もします。
どこか自分を装っていた部分があったかもしれませんが、最終的には家族と距離を置くことで依存する人生にはなりませんでした。
そう、自分オリジナルの人生です。
この「べき論」は本当に息苦しいもので、不動産関係の仕事をしている父からの持ち家圧力は本当に嫌なものでした。
そこで屈しなかったので、起業というオリジナルの人生を進めたので、良かったです。
何をするにも自分の考えで進むことが重要なんです。
読み進めると、若林さんが世間の常識や親のエゴなど、さまざまな価値観を植え付けられてきたことに気づかされます。
そんな中で若林さんは「没頭」を“命綱”と表現していました。
これ解ります。
ネガティブな思考や生きづらさを、何かに集中することで癒していくという考え方です。
視点が違ったり、世の中に敏感すぎると、脳が常に何かを考え続けてしまい、生きづらさにつながります。
だからこそ、脳科学や心理学にも興味を持っていたのでしょう。
実は私も同じなんです。
若林さんの生きづらさは、恐らく「人からどう思われるか」という他者依存が根底にあるのだと思います。
現代社会では多くの人が同じ悩みを抱えています。
でも視点を変えてみると、他人は案外自分のことを見ていないし、思ってもいない。
結局は自分の頭の中でぐるぐる回っているだけで、自分がそういう目で人を見ているから返ってきているだけのことなんです。
「人それぞれ」という当たり前のことを理解すると、意外と生きやすくなるものです。
何か言われても笑って流せばいいし、自分の考えが今の自分にとって正しいと思えるなら、それで十分です。
全てが自分なんです。
私も若林さんと似たような人生を歩んできましたが、思考を変えることで慣れ、何が起きても動じない自分を作れるようになりました。
この本、思っていた以上に面白かったです。
是非、読んでみてください。
但し、読んでいる途中でも良いですが、「全く意味が解らない」と思う人や「胸に刺さらない」方は恐らく、今幸せに生きている人で、人種違う人です。
それは間違いなく言えます(笑)
以上。


