
小さな得を求める人
ヤフーオークションを使い始めたのは、2003年ごろ。
気付けば23年も経っていました。
評価数は2049(100%)。
特に評価を意識してやっていたものではありませんが、気付いたら2000を超えていただけのことです。ヤフーオークションの醍醐味は数ある中から自分が選ばれるという優越感ですね。
最初はジャンクPCをちょこちょこ出品して、お小遣い稼ぎをしていました。
意外と粗利は良かったです。
ジャンクPCの入手は知人などからの処分依頼が多かったのです。
HDDだけ外して、「HDD無しジャンク」で出せば、そこそこ高額で落札されます。
当時は3年くらいで買い替える方も多く、「こんなに新しいのに捨てるんですか?」というものばかりでした。
その頃から電子商取引に興味が湧き、気付けば起業してECサイトやモールまで運営するようになっていたのですから、人生って本当にわからないものです。
今日は、そのECサイト運営の中で実際に起こる“ちょっと困った話”を書いてみようと思います。
昨年話題になった「返品詐欺」
メルカリなどの大手フリマサイトで問題になった「返品詐欺」。
憶えている方も多いのではないでしょうか。
「違うものが届いた」「壊れていた」などと難癖をつけて返品処理を要求し、返送されてきたものは全く別物。
しかも返金はすでに完了しているので、犯人はそのまま逃げてしまうという手口です。
どこにでも一定数、意図的に詐欺を働く購入者がいるのが現実なんです。
彼らは警察は何もしないと知っているからなんです。
もちろん、被害に遭った方は警察に届けると思いますが、被害届は受理されても、そこから積極的に動いてくれるかは正直疑問ですね。
以前、博多署に相談した時に担当警部から言われました。
こういう人たちは、すでにアカウントを削除していたり、偽名を使ったり、受け取り方法にも独自の“テクニック”を持っている、いわば熟練者なんですよね。
「お得詐欺」というグレーゾーン
私のECサイトでも、似たようなケースは時々あります。
「壊れていたので返品します」
「違うものが届いたので至急交換してください」
「部品が違います」
もちろん、こちらのミスの場合もありますが、送ったものが注文品と同じかということを後から確認できるような画像システムを入れていますので解るんです。
お客さんの勘違いが大半なのですが、明らかに“意図的”と思われるケースも存在します。
私はこれを 「お得詐欺」 と呼んでいます。
ヤフオクで一時期増えたのですが、背景には「返品不要」の中華系出品者の存在があるんです。
彼らは海外発送のため、返品という概念がありません。
着払い発送など海外に無いからです。
購入した人が不良品と言えば新品が送られてきて、在庫が無ければ返金される。
つまり、不良品を“無料で手に入れられる”仕組みがあったのです。
パソコンパーツ業界では多いです。
この仕組みを知ってしまうと、悪知恵が働く人が出てくるのも事実。
しかもグレーゾーンなので、犯罪と立証するのが非常に難しい。
ショップ側のルールが必要
私のショップでは、基本的に お客様都合での交換・返金は不可 としています。
そういう「お得詐欺」の予防のため、交換や返品の際は必ず 写真を送ってもらったり、現物を返送して頂いた上でショップ側が確認してから 処理を行います。
面倒な作業がワンクッション入るのです。
普通の方はこのプロセスを納得してくださいますが、そうじゃない人、要は何か目的がある方は烈火のごとく怒り出すことがあります。
もちろん、変なプロセスであれば怒るのは当然なのですが、特に変なプロセスではないです。
そういう方に限って、返送してこなかったり、メールの返信が突然途絶えたりします。
こちらのミスの場合は直ぐに交換品と送りますが、その際「交換品に返送用封筒を同梱しますので不良品を返送してください」と伝えた瞬間、一切連絡が取れなくなるケースもあります。
お得詐欺は熟練者ではなく、どちらかというと味をしめた方がのちょっとした息抜きなんです。
ちょっとお得をしたいという方がほとんどです。
もちろん、全員がそうではありません。
ただ、一般的なお願いに対して不自然な反応があると、どうしても疑念を抱いてしまうのが人間です。
ただ、それって犯罪なんですよね。
ついつい犯罪に手を染める。分からなければ問題ないという気持ちは捨てて欲しいですよね。
それは得ではなく、損だと思います。
今日は、ECサイト運営の裏側で起きていることを書いてみました。
残念ながら、小ズルい人は一定数存在します。
こんなの得にならないじゃん!と思っても、損得の判断は個人差ありますからね。
だからこそ、ショップ側もルールを明確にし、正しいお客様を守る仕組みを作る必要があるのだと、日々感じています。
以上


