
大げさとは思えない世界
最近、AI開発の停止を求める声や、著名人がAIのリスクを語る番組・動画をよく見かけるようになりました。
しかし私は便利な技術は一度走り出すと止められないと考えています。
理由はシンプルで、人間には 「欲」 と 「依存」 があるからです。
では、AIによって人類は「滅亡」するのでしょうか?
私はそこまで極端ではないにせよ、社会が悪い方向へ進む可能性は高いと思っています。
半導体の進化
人類が進化したわけではなく、AIが普及したのは単なる半導体の進化なんです。
私が25歳の頃、ある研究機関でAI研究が行われているのを見てきました。
当時は「ファジー」「ニューロ」といった言葉が市場を賑わせましたが、 ハードウェア性能が低く、今のように一般化することはありませんでした。
現在AIがここまで普及した最大の理由は、 半導体の性能向上と小型化です。
その結果、自動運転、無人タクシー、ヒューマノイドなど、 かつてSFの世界だった技術が現実になり、中国では競争が激化しています。
世界がAI一色になっている中で、 一部の技術者が「AIで人類は滅亡する」と警告しても、 社会が「じゃあ止めよう」となることはありません。
むしろ、警告が出るほど開発競争は加速するでしょう。
思考の外注化が引き金
すでに多くの人が、 「AIに聞いて行動する」 という状態になっています。
私自身も必要なときは生成AIを使います。
しかし、最近ではAIを使わない人が「変わった人(AIビーガン)」とまで言われる時代になりました。
従来の検索エンジンで情報収集している人を見れば、 「何やってんの?」とばかにされるでしょう。
グーグルのAIモードを使えば、AIがそのプロセスを全部やってくれるから、それが当たり前という世界が広がっていくんです。
これが思考の外注の引き金になっています。
その“解”は本当に正しいのか?
まず、危険なのはその”解”です。
本来、解(答え)を導くプロセスの中で人間の思考が働き、そのリスク、目的以外の情報が思考の中に入り、人間の脳は進化します。
そのプロセスをすっ飛ばして、 出どころの分からない“解”をそのまま信じて行動することが果たして正しいのか?
当然ながら正しくないです。
それが当たり前の世界になるということは、人間の思考がAIに操作されるということなんです。
この「思考の土台」がAI依存の状態のまま、 AIがさらに進化すればどうなるでしょうか?
大変なことと思いませんか?
AIが思考を支配する
AIは感情を持ちません。
判断はすべてロジックです。
言わば、冷酷な人間のような存在でしょうね。
そのAIが社会の基盤に入り込み、 人々がAIの答えを無批判に受け入れるようになれば、誰がAIを操作するかによって、「正しい」とされる世界はいくらでも書き換えられる。
人間が介在しない世の中ができてしまうということです。
現実にはあり得ないと思うかもしれませんが、既にグーグルのAIモードで一般の方は支配された状態ではないですか?
これは滅亡とは言わないまでも、 今の社会とはまったく違う形なんです。
人間の思考が徐々にAI化してきているのが解るでしょ。
自分はどこに位置するのか?
AI社会は発展をもたらす一方で、 恐らく二極化が進み、富を得る人と損する人がはっきり分かれる世界になります。
それを「滅亡」と捉えるかどうかは人それぞれです。
しかし、まともに考える人ほど生きづらくなる可能性が高いと思いますし、既にどうAI社会と距離を置くか?どこに自分の立ち位置を作るか?と考えている方も多いと思います。
私はそれが重要だと思います。
AI進化することを否定していません。
便利なこともあるからです。
問題なのが”依存”ではなく、AIと”共存”する社会になれば良いと思います。
でも物事はそう簡単に行かないのも今の時代なのかもしれません。
それが社会なんでしょうね。
以上

