
フランチャイズという話
昨日、天気がとても良かったので、妻と一緒に午前中福岡のけやき通りまで散歩がてらパンを買いに行ってきました。
目的はパンを買うことだけではありません。
知人がオープンした「SUMOMO BAKERY」の様子を見てみたかったからです。
フランチャイズビジネスとして新たなスタートを切ったお店なので、その視察も兼ねて足を運んでみました。
今日はそれ書きます。
歩くだけでも感じる街の活気
自宅からけやき通りまでは、歩いて30分ほど。
途中、薬院や赤坂周辺を歩いていると、以前とは少し街並みが変わったように感じました。
おしゃれなカフェやベーカリー、個性的な雑貨店など、小規模ながらも強いこだわりを持ったお店が数多く並んでいます。
中には行列のできている店舗もあり、平尾エリアとはまた違った独特の活気がありました。
起業して必死に走り続けていた頃を思い出すと、こうした個人店や小さな企業も、それぞれの夢や挑戦を背負いながら頑張っているんだろうなと、つい感情移入してしまいます。
SUMOMO BAKERYを見て感じたこと
お店に到着すると、店内は満員というほどではないものの、適度な賑わいがありました。
オープンからまだ1か月足らずということもあり、若いスタッフさんの姿も多く見られます。
開店直後の勢いがまだ残っている印象でした。
特に驚いたのは、焼き上がったパンの種類と量です。
次々にお客さんがトレーへパンを載せていく様子を見ると、商品構成がしっかりお客様のニーズに合っていることが伝わってきます。
価格帯は比較的リーズナブル。
小さなお子さんを連れたご家族でも、「これも食べたい、あれも食べたい」と気軽に選べる価格設定になっているようでした。
おやつ感覚で楽しめるベーカリー
店内を見渡して感じたのは、「日常の食事パン」というよりも、「おやつとして楽しむパン」が中心だということです。
シンプルな食事向けのパンよりも、クリームやチョコレート、さまざまなトッピングが施された商品が目立ちました。
子どもたちが喜びそうな商品が多く、自然と家族連れが手に取りやすい構成になっています。
おそらくSUMOMO BAKERYの強みはここにあるのでしょう。
リーズナブルで選ぶ楽しさがあり、家族みんなで楽しめるパン屋さん。
だからこそ、多くのお客様がトレーいっぱいに商品を載せてしまうのかもしれません。
フランチャイズビジネスの難しさと強み
SUMOMO BAKERYは鹿児島発祥のフランチャイズブランドだそうです。
フランチャイズビジネスの魅力は、本部が市場調査や商品開発、ブランド戦略、出店計画などを行ってくれる点にあります。
例えば、
- どの所得層をターゲットにするのか
- 誰に商品を届けたいのか
- どんな商品構成なら売上が安定するのか
- どの立地が最適なのか
こうした分析は本部側が担うケースが多く、オーナーは経営者でありながら投資家としての側面も持っています。
そのため、個人経営とは異なり、すべてを自由に決められるわけではありません。
しかし、その代わりに実績あるノウハウを活用できるのが大きなメリットです。
価値を決める
以前、東芝時代にフランチャイズ本部と取引する機会がありました。
その経験から感じるのは、フランチャイズ本部にも大きな差があるということです。
友人がセブンイレブン・ジャパンに在籍していた頃の話では、一人で複数店舗を担当し、売上分析や商品構成、仕入れ管理まで徹底的にデータを活用していたそうです。
つまり成功しているフランチャイズ本部ほど、「勘」ではなく「データ」で動いています。
だから加盟店は、本部のノウハウを信頼して経営に集中できるのです。
SUMOMO BAKERYがどの程度の分析力とノウハウを持っているのかは、正直まだ分かりません。
今回のけやき通りへの出店も本部主導だと思いますが、本当に良い立地なのか、商品戦略は正しいのかは、1年ほど運営してみないと見えてこないでしょう。
走りながら考えるもの
私は長年経営に携わってきて感じることがあります。
それは、どれだけ綿密な計画を立てても、その通りにはならないということです。
市場は変化し続けます。
お客様のニーズも変わります。
競合も現れます。
だからこそ、机上の計画だけで成功する時代ではありません。
実際に走り出し、お客様の反応を見ながら修正を繰り返していくことが重要なのです。
視点が最大のヒントになる
どんなビジネスにも共通することですが、お客様の立場になって考えると、意外なほど多くのヒントが見えてきます。
「もう少しこうだったらいいのに」
「こんな商品があればもっと利用したい」
その声の中に差別化のヒントがあります。
私は自分のビジネスを好きになることが最も大切だと思っています、私の場合は好きなことをビジネスにしたのです。
好きだからこそ細かい部分に気付きますし、改善したいという気持ちも生まれます。
そして、そうした積み重ねが競争力につながっていくのだと思います。
キャッシュフロー
ただし、理想論だけで経営は成り立ちません。
どんなに素晴らしい商品やサービスがあっても、資金が続かなければ事業は継続できません。
私自身も起業当初はキャッシュフローに苦労しました。
だからこそ今でも感じるのです。
経営において最初に向き合うべき課題は、売上以上にキャッシュフローかもしれません。
キャッシュが安定すると、経営者の視野は驚くほど広がります。
逆に資金繰りに追われている状態では、本来見えるはずのチャンスも見えなくなってしまいます。
フランチャイズであれ独立開業であれ、ビジネス成功の土台は健全なキャッシュフローにあります。
難しい課題ではありますが、多くの起業家が乗り越えなければならない試練でもあるんです。
今回のSUMOMO BAKERYの訪問を通じて、改めてフランチャイズビジネスの経営の本質について考えさせられました。
これからお店がどのように地域に根付き、成長していくのか、一人の顧客として楽しみに見守っていきたいと思います。
以上

