
情報に流されない人生
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」から考える“情報の時代”
昔流行ったフレーズに「赤信号みんなで渡れば怖くない」というものがありますよね。
記憶の片隅に残っている人も多いはずです。
この言葉、まさに“大衆の原理”を象徴していると思うのです。
そして残念ながら、この原理は今も昔もほとんど変わっていません。
むしろ現代は、人間の判断力そのものが弱くなっている分、さらに加速しているようにも感じます。
今日は、あるニュースを読んだときにふ思ったことをそのまま書いてみます。
「みんなで渡れば」の空気
「大衆の原理」と聞くと、どうしても私はコロナ禍の光景が頭に浮かびます。
ワクチン接種が始まった頃、テレビでは連日その話題。
多くの人が「我先に」と会場へ向かっていく姿が映し出されていました。
まるで「みんなで打てば怖くない」という空気が社会全体を包んでいたように見えました。
情報があふれる時代、スマホから流れてくるニュースや噂に振り回され、冷静な判断が難しくなっていた人も多かった時ではないでしょうか。
あの光景はぞっとしました。
情報に弱く
なぜ人は“情報に弱く”なったのか?
私が思う理由はシンプルで、「モノが多すぎる世の中になったから」です。
ここでいう“モノ”には、もちろん情報も含まれます。
「スマホが悪い」と言う人もいますが、所詮スマホはあくまで“見るための道具”にすぎません。
本質的な原因は、子どもの頃から大量の情報や物に囲まれ続けてきた環境そのものだと思うのです。
情報や物が多すぎると、頭の中が整理しきれなくなるんです。
これは大人でも難しいのに、若い世代はさらにスマホで一日中情報を浴び続けています。
これで健全な思考が育つかと言われれば、私はそうは思えないんです。
思考の単純化
昔は文章を“読む”ことで理解していました。
しかし今は、動画や画像を“見る”ことで理解するのが当たり前。
この変化は、思考のプロセスを大きく変えています。
読む → 自分で考えながら理解する
見る → 受け取った情報をそのまま理解した気になる
この違いはとても大きい。
結果として、明らかに怪しい情報でも疑わずに受け入れてしまう人が増えているという現象につながっているのだと思います。
これを私は「人間の劣化」と呼んでいます。
整理整頓
とはいえ、すべての人がそうなっているわけではありません。
私が見てきた中で、情報に振り回されない人にはある共通点があります。
それは、整理整頓ができる人だということ。
机の上、車の中、引き出しの中──身の回りを整えられる人は、頭の中も整理できる傾向があります。
だからこそ、流れてくる情報をそのまま鵜呑みにせず、自分で判断できる。
これは“賢さ”の一つの形だと思うのです。
判断を誤る時代
子どもの頃にモノが少ない環境で育った人は、比較的自分で考える力が育ちやすいと言われます。
逆に沢山の物を与えて育った子供は情報が整理できないまま大人になると、これから先、思わぬ判断ミスをする可能性もあります。
情報があふれる時代だからこそ、頭の中をどう整理するかが、これまで以上に大切になっているのかもしれません。
三つ子の魂百まで?これですかね。
以上


