気付けば後進国の日本であったという話

日常の話

フィリピンが気付かせたこと

ビジネスって、結局は“あれ?これってどうなんだろう”という小さな疑問から始まりますよね。

そこに自分なりの仮説を立てて、仕掛けて、検証していく。

そのプロセスこそが、ビジネスの醍醐味だとつくづく思います。

10年前、フィリピンに住んでいる知人からこんな話を聞きました。

「現地の若者は、ボロボロのスマホを修理しながら使っているよ」と。

当時の私はフィリピン=貧困国というイメージしかなく、特に深く考えませんでした。

でも調べてみると、フィリピンは後進国ではなく、経済成長中の発展途上国。

その裏で格差が広がり、貧しい層はより貧しくなっていたのです。

富裕層は増えているのに、中間層が苦しい。どこか今の日本と似ていますよね。

パソコン市場に起きている“静かな変化”

さて、ここからが本題。

昨日、久しぶりに某企業からパソコンの見積依頼がありました。

半年ぶりくらいでしょうか。

仕入れ価格を確認して驚きました。

どのメーカーも、価格が以前の“ほぼ倍”になっているのです。

しかも在庫が少ない。

これだけ高騰すれば、3年サイクルの買い替えは4年、5年へと伸びていく。

当然、全体の販売台数は落ちていきます。

その一方で、私のショップには修理パーツの問い合わせが急増しています。

特に法人からの依頼が大きく伸びているのです。

つまり、市場はすでに「買い替え」から「修理」へと流れ始めている。

“動けばいい”という価値観の時代へ

ただし、ここでポイントなのは「メーカー修理」ではなく「修理店での修理」が増えていること。

私のショップのお客様も、8割が修理業者か法人。

個人は2割ほどしかいません。

以前は半分が個人の方でしたが、既に円安の折、パーツ価格も上がっていますので、恐らく個人の方はヤフーオークションやメルカリなどの個人の中古パーツに行っているのだと思います。

昨今、全国的にフランチャイズ修理店が増え、個人事業の修理屋さんも増加中です。

そして修理の価値観も変わってきています。

昔のように「綺麗に仕上げる修理」ではなく、「多少汚くても、動けばいい、中古部品のOK!」。

これ、まさにフィリピンの若者がボロスマホを修理して使っていた姿と重なりませんか?

大手メーカーは価格を上げ、利益が出る層だけを相手にし始めているという感じも受けます。

そこはやはり資本主義の根幹でもある「利益」なんです。

その結果、下位層は“修理して使い続ける”という選択肢しかなくなっているのも現実であると思います。

新しければそれで良いという考え方ではないのですが、今までの法人経営をみてきても、企業間にもいよいよ貧富の差が色濃く出てきているのだなあ~と感じます。

これからの時代に必要なショップとは

価格高騰が続く限り、

「修理して使い続ける」、「動けばOK」

という価値観はますます広がっていくでしょう。

だからこそ、私のショップでは

・見た目が綺麗なパーツ

・見た目は悪いけど動くパーツ

この両方を選べるような仕組みを整えていきたいと思っています。

時代が変われば、求められるサービスが変わるのは当然です。

その流れを読みながら、次の一手を考えるのがビジネスの面白さだと思っています。

ただ、怖いのは経済大国日本が、既に後進国になっていたということです。

この流れは恐らく止まることは無いでしょう。

インフレを止めるのは「不景気」が進まなければならず、これにどれだけ耐えられるか?

そこだと思います。

そこは各自考えれば良いことで、とりあえずインフレを止めるには景気を悪くすることが一番良いということですから、これから過酷になっていくのでしょうね。

以上

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