
そのほとんどがテクニック
最近、不動産について調べていると、いろいろ面白い現実が見えてきます。
特に驚いたのは、若い人たちが“ペアローン”というリスクの高い方法で家を買っていること。
不動産会社の知人から聞いた現在の販売手法は、正直「なるほど、こうやって儲けるのか」と納得してしまうほど巧妙です。
実際、ここ福岡では築50年のマンションが約4,000万円で売られているチラシを見て、思わず「誰が買うの?」と感じました。
ただ、写真を見ると新築同様のリノベーション。
知らなければ“お得”に見えてしまうのも事実です。
今日は最近の不動産事情で思うことを書いてみます。
今、本当に買うべきか?
答えはNO!だと思います。
なぜなら今はインフレ、金利上昇、地政学リスクが重なる“買い時ではない時期”だからです。
何かの政府の補助があるから、買い時。
支援があるから買い時。
もし、そんなものがあれば自分で判断して買えば良いと思いますが、どんなにお得でも建設資材自体も高く、質の悪いものが入ってきている時に買うことが本当に良いのか?
それは考えるべきと思います。
でも、どんな状況になろうとも不動産業界はこう言うでしょう。
「インフレの今こそ買わないと損ですよ」
インフレはそうだと最近実感していますので、その通りだと思います。
小売りという商売をしていると“今仕入れないと値上がりする”という感覚は常にありますから、インフレとは即座に決断して、即座に行動することが重要なのです。
でも、家と仕入れは全く別物です。
即金で3,000万~5,000万くらい買えるなら問題ないですが、借りてローンを組むようであれば、言わば一生の買い物なのでその論理は当てはまらないと思います。
一般庶民であればそうでしょ。
そんなもん勢いで決めていいものではありません。
特に若い時の大きな買い物ってこれから生きていく上で本当に重要と思います。
若い人が40年ローンを組むと、人生の大半が“返済のために働く”生活になりますよね。
つまり、一部自由が無くなるんです。
やりたいことよりローン返済が優先され、転職や子育ての選択肢まで狭まってしまう。
これって正常?考え方なんでしょうか?
もし、正常と思う人であえば、それは昭和~平成のまま時代が変わっていない人です。
「借りられる額」ではなく「返せる額」
多くの人が“借りられる額”を基準に家を買っていますが、本来は“返せる額”で考えるべきです。
ローンは景気が悪くなっても、病気になっても、容赦なく毎月やってきます。
昭和の時代は「家を持って一人前」という価値観があり、終身雇用もあったので成り立っていましたが、今は全く違っていて、物価も雇用も不安定。
それなのに昭和の成功モデルをそのまま信じるのは危険と思いませんか?
悪いことではないが身の丈を忘れない
誤解してほしくないのは、「家を買うな」と言いたいわけではありません。
そんなことみんなが思うと日本経済破綻しちゃいますからね。
一定数居ても良いと思いますが、業界に左右されないことです。
間違っても
「みんなが買っているから」
「今買わないと損と言われたから」
そんな理由で40年ローンを背負うのは、あまりにもばかげています。
人生には、20代・30代・40代それぞれにしかできないことがあります。
家のために自由を失うのは本末転倒です。
正解など無い 人それぞれ
家を買うのも、買わないのも、その人の価値観次第。
余計なお世話ですし、その人の人生なので、仕方がないです。
ただ、私がなぜ?不動産に手を出さなかったのか?
単に私が借金が嫌いで、とにかく自由に生きたい、働きたい、という思いが強かったので不動産に手を出さなかっただけです。
老後の終の棲家や持ち家神話など、昭和の数々の伝説のようなものがありますが、まだ起きても居ないこと、始まっても居ないことを、予め考えて、先回りして生きる。
これは日本人独特の考え方だと思います。
少なくとも私は正常じゃないと思っています。
例えば、死ぬときに”あれ、やっておけば良かった”とか、”こうしてあげれば良かった”とかいろいろ後悔するかもしれないと予想は付きますが、
”ああ~不動産買っておけば良かったなあ~”や”もっと貯金しておけば良かったなあ~”
とはならないと思います(笑)
確かに金で困った人生の人であれば、多少そう思うかもしれません。
ただ、人間が「後悔」というものを持つ瞬間は”やりたかったけど、やれなかった”なんです。
そう、その全てがチャレンジ(挑戦)ですから、お金や物では絶対にないんです。
私は58歳になった今、そういう思考が自分にとっての正解だったと思っています。
もし、死ぬ時期がくれば身辺を整理して、迷惑にならないように死んでいきたいものです。
やりたいことはやったのでそれだけですね。
以上


