
リペアカフェ
「リペアカフェっていいなあ。」
そう思ったのは、もう10年も前のことでした。
あれからどうなったのかというと
――意外と認知が広がってきているみたいです。
今日は、その背景にもある米国で話題の「修理する権利」について、少し書いてみます。
米国で盛り上がる「修理する権利」
以前、アメリカでは「Right to Repair(修理する権利)」が議会で可決されたというニュースが出ていました。
詳しい内容までは追えていないのですが、ふとしたきっかけで下記の資料を読むことになったんです。
株式会社 旭リサーチセンター 「米国で広がる『修理する権利』」
https://arc.asahi-kasei.co.jp/member/watching/pdf/w_333-06.pdf
この資料の中で、特に目を引いたのがこちら。
電子ごみは2030年までに7,400万トンへと増加すると予測されている
不燃物の日にゴミ置き場を見ると、ため息が出ることがあります。
まだ使えそうなものまで捨てられているし、スマホやパソコンの買い替えサイクルもどんどん早くなっている気がします。
リサイクルの意識は確かに広まっているけれど、それ以上のペースで電子機器が生産されている。 結果として、ゴミは増える一方なんですよね。
「修理する権利」を主張したいわけではなくて
私は「修理する権利」を声高に主張したいわけではありません。
ただ、自分で修理したい人が、ちゃんと修理できる環境があればいいと思っているだけです。
選べることは良いと思います。
買って1年ちょいで壊れたパソコンを修理すると数万要するでしょ。
まだ1年ですから、さらに投資するとなるとちょっと残念ですよね。
だったら、リスクあるけど自分で修理してみよう。
これって自然なんだと思います。
でも今はできないでしょ。
メーカーに預けて修理しなければけませんからね。
そう、選べないんです。
自信が無い人は修理店に持ち込めば良いですが、パーツ交換になるとメーカーしかパーツ持っていないので、メーカー修理に出さなければなりません。
ただ、重要情報が入っているパソコンを修理で持っていかれるのが不安であったり、仕事ができないので困ると言う方には選択肢がないんです。
だから、皆さん怒っているんだと思います。
ですから、保証ないけど、パーツは販売しますよ!という事業が私のやっている再生部品事業なんです。
ただ、事業をやってみて気づいたことが沢山あります。
それは
―― 製造メーカーには、この領域は難しい! ということ。
修理したいというより「修理代が安いから」という理由で来る人も多いですし、そうなると理不尽な要求をする人も一定数いるんです。
部品が違いから交換しろ!取付が上手くいかないのはなぜだ!
そういう、簡単な家電感覚で修理する方が多いんです。
もし、部品を提供する側がメーカーになると、当然サポートも必要になってきますよね。
でも修理事業はそのサービスをして利益率が良くなるので、部品だけの販売であれば、相当利益を上乗せしなければならないのです。
恐らく、市場の価格とメーカーの価格では差があり、メーカーの事業としては成り立たない気がするんです。
さらに日本にはPL法(製造物責任法)があるので、「自分で修理してね」とメーカーが推奨することが難しいこともあります。
事業としてはリスクが大きすぎるんです。
ですから絶対にできないと思います。
できたとしても、部品価格が結構高くなると思いますね。
日本のメーカーができることは?
もし日本のメーカーができることがあるとすれば、 以下の2つですね。
1つは外資メーカーと同じように意図的に部品を流通させれば、単純にサポートしなても良いですし、修理店に頼んだり、そのへんは所有者が考えるんだと思います。
もう一つはメーカー直営のリペアカフェのような場を作って、きちんと説明した上で修理を提供することぐらいではないでしょうか?
これなら宣伝活動の一環にもなるし、話題性もあります。
実際、DELLやマウスコンピューターは子ども向けの組み立て教室をやっていますから、そのノウハウがあるのだと思います。
これであればセキュリティ上の不安も無いし、パソコンを使えなくなることも無いです。

これをもっと事業化して、メーカー直営のリペアカフェを各県にどんどん展開すれば、共存できるのだと思います。
「自分で修理したい人はどうぞ」というスタイルでやれば良いだけです。
これが、日本のメーカーが現実的にできる“限界ライン”じゃないですかね。
私はそう思います。
以上
(参考)


