
失敗から学ぶもの
若い時にどれだけ経験を積むか。
そして、どれだけ失敗するか。
結局その積み重ねが、その人の人生を形づくるんだろうと、最近つくづく思います。
ただ、私がそう思うだけであって、経験など必要ない、「金だけ」あれば良いと言う人もいますので、あくまでも私の中の話です。
ですから私自身、これまでの人生でしてきた数々の失敗が、いろんな場面で助けになってきたから伝えるだけです
むしろ、成功の経験など役に立たず、失敗から学んだことの方が多かった気がします。
今日は、先日その“失敗経験”が人助けにつながった出来事があったのでちょっとそれを書いてみます。
一本の電話
7月31日(金)。
月末の処理を終えて「さあ帰ろうかな」と立ち上がった瞬間、携帯が鳴ったんです。
「?」
相手は取引先の社長。
年に1回くらいしか電話は来ませんが、来る時は決まって“困った時”です。
「今回もまさか?」
案の定、役所関連のデータを誤って削除してしまったとのこと。
しかも、ごみ箱を空にした後にそれに気付いたという、なかなかヘビーな状況です。
当然相談は「復元できないか?」
そう聞かれた瞬間、真っ先に頭に浮かんだのはHDD/SSDのサルベージ。
面倒かな?
最近はSSDが主流になり、抽出の成功率は下がる一方で、費用は上がるばかり。
普段は業者紹介して、お願いしますで終わるのですが、今回の社長は一般の人と違う人なんです。
ですから、一旦電話を切り考えました。
“消したものはどこかに残っていないか?”
詳しく話を聞くと、デスクトップにあった役所のフォルダを削除してしまったとのこと。
意図的なバックアップはしていない様子。
消したものを復元するより、残っているものを探す。
こういう考え方があるんです。
そこで思い出したのが、Windowsの「以前のバージョン」機能。

フォルダを世代ごとに自動バックアップしてくれる、あの便利な仕組みです。
早速クイックアシストで社長のPCに接続し、バックアップが残っていないか確認すると…
ありました。
その瞬間、すべて解決です。
約30分ほどの出来事でしたが、サルベージに走らずに済んで本当に良かった。
失敗経験が“引き出し”になる
多くの人は、こういう時にデータ復旧アプリを使おうとするかもしれません。
でも、あれは成功率が極めて低い上に、悩みに付け込むような商法のものも多いです。
私自身、昔この手のアプリで痛い目を見たことがあり、その時の状況を今でも鮮明に覚えています。
ですから視点を変えて考えるという技を憶えたんです。
同じ失敗は二度しません。
結局、持っておくべきなのは“スキル”であり、 いろんな方向から解決策を探せる知識の引き出しなんだと思います。
今回はその引き出しが役に立ちました。
役所のデータというのは、工事写真など撮り直しができないものばかり。
完成図書を提出しないと会社にお金が振り込まれないため、社長は本当に焦っていたはずです。
復旧できた瞬間の安堵の声が電話越しに伝わってきて、こちらまで気持ちが軽くなりました。
なんだか、これだけで月末の慌ただしい日がとても気持ちの良い一日になりました。
以上

