自分を持っていなければいつか犯罪者になる
銀行の不祥事が相次ぐ中、目に飛び込んできたニュースが今回の貸金庫窃盗事件の犯人逮捕です。
多分これは氷山の一角になると思いますね。
先日書いたブログ記事でも言いましたが、実際にその被害者側を経験した私としては本当に氷山の一角と言えると思います。
なぜか?
先ずこの手の事件は証拠を出せないからです。
これは貸金庫というものが何も介在させないサービスだからです。
銀行と本人だけの契約ですし、その中に防犯カメラもなければ記録も無い、極めて秘匿のサービスなのです。
自分だけが知っていること。それが貸金庫なのです。
明確な証拠すら出せない中でどう銀行と争っていくか?
負け戦にあえて挑むか?(笑)
しませんよね。
自分の周りにいる人のほとんどが「勘違いだよな」「何かの間違いじゃないの?」と心の中で思っていると思うし、当然家族ですら疑いを持つでしょう。
「あなたの勘違いよ」
これが銀行という信用力なのでしょう。
まさか銀行が?
当たり前ですよね。
モラルでは語れない時代
誰もが「大企業=モラルある社員」と思いますが、これ完全なる間違いです。
記憶に残っている「東芝不正会計事件」もその一例でしょう
在職時代、犯罪に手を染めた人沢山知っていますし、自分も手を染めたらどしようという心配もしました。
犯罪に手を染めた人は途中で精神を病んでしまいましたが、ほとんどの人がどうしようもなく働いていました。
これがサラリーマン魂です(笑)
自分が犯罪をしているのみ気付いている人、いない人様々ですが、サラリーマンは何もできません。
指示があってやったことでも個人の罪になります。
東芝の前の会社は新日鉄(現:日本製鉄)の子会社ですが、規模は同等ですので周囲は東大や慶応などの一流大学卒ばかりで上司はヘッドハンティングされた超エリート集団です。
でも大企業は皆同じなのです。
大企業というベールに包まれれば包まれるほど、考え方が変わってきます。
それが「会社の常識、世間の非常識」と言われるもので、会社には会社の中の法律があるからです。
当然、逆らえば、居づらくなるので依願退職は必至でしょう。
知らない間に犯罪に手を染めていたというケースも沢山あります。
さらに大企業は中小企業のM&Aで大きくなっていますので、大企業の社員という器で無い人も紛れ込んでいます。
全てがそうとは言いませんが、その根底にあるのが「借金」でしょう。
借金できる人間、できない人間がいますが、この人間の根底にあるものが大企業の不祥事を左右しているのだと思います。
今回で言えば株の取引き、課金ゲーム、オンラインカジノ、オンラインショッピングも同じです。
手軽にクレジットや賭け事ができ、その費用も昔と違って大きく変わっています。
これでしょう。
その仕組みを熟知している人でも大負けする時代ですので、一般人であれば一網打尽です。
いつの間にが借金をして遊ぶようになり、これが雪だるま式にいつも間にか増えていくのです。
「リボ払い」ってそのミニチュア版じゃないですか?
多重債務になれば地獄ですから、その苦痛から逃げる方法は犯罪しかないのです。
しかも犯罪と思わない会社のルールの中で行いますのでこれが怖いのです。
犯罪を犯罪と思わない
ここで活かされてくるのが、先ほどの「企業の常識、世間の非常識」にあたるものです。
「借りたらこっそり返せば良い」
それが今回の事件ですが、会社の仕組みを知っていればそんな人沢山いると思いますよ。
それが会社の中の法律ですからね。
どこまで自分を持てるか?モラルを持って仕事ができるか?
ここが重要ですが、それすらできない人がいるから怖い時代なのでしょう(笑)
以上