本に書かれていた本当の意味

日常の話

歳を重ねて気付いた「自分は何様なんだ」という感覚

歳を取ると、自然と気付いていくことがあります。

それは――自分は何様なんだろうという感覚。

良い意味でも悪い意味でも、ふと立ち止まって自分を見つめ直す瞬間が増えてくる。

私は40代に入った頃、人生の後半戦に差し掛かったあたりで、この問いが頭に浮かぶようになりました。

そして先日古本屋で出会った自己啓発本の「嫌われる勇気」。

最近よく耳にする“承認欲求”について深く書かれている本です。

他人に認められたいという承認欲求に従って生きると、 いつの間にか「他人の人生」を生きることになり、やがて苦しくなる―― 読み進めるうちに、その言葉の意味が自分の中で腑に落ちていきました。

今日は、この本を読み終えた今の気持ちを、少しだけ書いてみます。

最初の転機だった

私の人生で最初の大きな転機は、28歳の時の転職でした。

仕事が苦行に思えてきて、 「自分はなぜここで働いているのか?」 と、遠くから自分を見つめ直すようになったのです。

当時は昭和的な価値観がまだ残っていて、 「大企業こそ安定」「大企業に入るために勉強してきた」 そんな考え方が当たり前でした。

親を安心させるために大企業へ就職した

―― その事実に気付いた時、そこが自分の居場所ではないとハッキリ分かったんです。

親に従っていたつもりはなかったけれど、 心のどこかで依存していたのだと思います。

そこから、ようやく“自分の生き方”を選ぶようになりました。

自分の力で生きると決めた日々

転職後は、ボロボロのアパートに住みながら、 「誰にも頼らず、自分の人生を生きる」 と必死になっていました。

そんな中で出会ったのが営業の仕事。

自分で提案し、自分の力で稼ぐ―― その感覚が面白くて、どっぷりハマっていきました。

初めて「仕事って楽しい」と思えた瞬間でした。

ただ、楽しい毎日がずっと続くわけではありません。

経済状況や経営陣の判断ミスなど、外的要因で仕事の環境はどんどん悪化していきました。

そこで私は38歳の時に起業を決意します。

自分の生き方を邪魔されないために。

自分を知る

振り返ると、38歳から50歳くらいの間で、私はようやく自分を知ることができました。

「嫌われる勇気」を読んでいると、まるで自分のことが書かれているようで、 衝動的にページをめくっていきました。

ありのままの自分を知るというのは、自己肯定とは少し違います。

もっと細かくて、もっと本質的なもの。

そして、自分を深く理解することは、 事業を長く続けることに直結している―― そのことにも気付いたんです。

自分がどんな人間で、どんな性格で、何が得意で何が苦手なのか。

それを知ることで、事業の本質に辿り着けました。

つまり、他人から成功者と思われなくても、自分の中で成功すればいいということ。

その感覚を持つようになってから、自然体で仕事ができるようになり、 業績もみるみる伸びていきました。

それが今の部品事業です。

身の丈の事業

事業を大きくする必要はない。

小さく深く掘れば、競合のいないブルーオーシャンが広がる。

好きなように組み立てていける。

父の口癖だった「身の丈の生活」。

これを事業に当てはめると―― 身の丈の事業という答えに辿り着きました。

この事業が他人からどう思われているかなんて、正直どうでもいい。

知ったところで何かが変わるわけでもない。

人生の後半戦で自分を知ったことで、私の人生は大きく変わりました。

今の事業は言わば独占でもあり、競争力ある事業こそが私の中の理想の事業でもあったんです。

そして、それがずっと利益を生み出して行けることが何よりの幸せだと感じています。

以上

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