海外パソコン部品マーケットの裏側2

日常の話

仕事を「楽しむため」に起業した話

ビジネスネタはややアクセスも多いので、初めて読んでくださる方のために、少し自己紹介をしておきます。その方がイメージ沸くと思います。

私は現在58歳。

20年前、38歳のときにサラリーマンを辞めて起業しました。

理由はとてもシンプルで、「残りの人生、楽しく仕事をしたかったから」。

というより、人間付き合いが面倒だったということがありました。

それと当時は会社のゴタゴタに振り回され、合併や分社など、動乱の時期だったということもありこれから先もこの会社で続けるのは違うなと感じたんです。

だからスパッと辞表を書いて辞めました。

最初はWeb事業からスタートし、そこで培ったノウハウを活かして、今はECサイトの運営をしています。

検索すれば必ず現れる 再生部品工房 ダイナショップ福岡 として、PCの部品専門店を運営中です。

興味があれば「リペア研究所」を覗いてみてください。

日々の仕事は「遊び」と「人助け」

私の仕事は、ある意味“遊び”のような感覚です。

でも、同時に“人助け”でもあります。

コロナ以降、リモートワークが増えたことで、PCを修理に出せない人が増えました。

そんな方々が自分で修理できるように、必要な部品を販売しています。

ありがたいことに、修理がうまくいった方から激励のメールも意外と多いんです。

特に女性からのメッセージが多いのは意外でした。

私は毎朝5時に起きるのが日課。

これは持病の関係もありますが、朝が一番頭がさえていますので、そこが良いんです。

その日の仕事の流れをぼんやりイメージしながら一日がスタートします。

日本では正規部品の調達が難しいため、仕入れのほとんどは中国ですから、時差的にも良いんです。

中国に信頼できるサプライヤーがいて、彼が中国全土の工場から部品を探してくれています。

彼と出会ったのは2020年。

元々はebayのセラーに相談したことがきっかけで、彼と知り合い、今では深い信頼関係になりました。

この部品マーケットは、深掘りすればするほど新しい発見がある世界です。

だからこそ面白いのですが、同時に未来がどうなるかは誰にも読めません。

今日はその“裏側”を少しだけ書いてみます。

私のビジネスモデルは「セルフリペア支援」

早速本題ですが、私の事業はセルフリペアをしたい人に向けて、 修理方法の情報発信と部品販売をセットで提供するビジネスです。

オークションやフリマの部品販売とは少し違います。

・修理したい人が情報を探す
・必要な部品を購入する
・自分で修理する できない人は修理店に依頼する

とてもシンプルな流れです。

広告もセールスも一切なし。

全ては検索からと、最近は生成AIが紹介してくれています。

秋葉原の部品屋さんのEC版のようなスタイルです。

セルフリペアをする人は、そもそも修理店には行きませんから、修理業の仕事を奪っているわけではないんです。

ちなみに4割が修理屋さんがお客様です。

円安と地政学リスク

昨年から続く極端な円安で、最近の中国事情が大きく変わってきました。

日本向けのパーツ(特に日本語キーボード)を扱わなくなりつつあるのです。

・1ドル160円台 ・1ユーロ180円超え

輸入業者にとっては完全に赤信号。

それでも政府は何も対策を打たない。

これはある意味異常事態と思います。

ですから、中国の若いサプライヤー(27歳)が最近こう言います。

「日本語キーボードが極端に少なくなった。中国の日本離れが起きている」

円安で日本の魅力が低下し、中国ビジネスから敬遠されているということです。

チャイナ・プラス・ワンの影響

調べていくと何となく解ることがあります。

その背景には「チャイナ・プラス・ワン」という考え方があることです。

チャイナ・プラス・ワンとは

・部品を中国だけで作らない
・リスク分散のために複数国で生産する

メーカーがマルチソーシング化(複数拠点で部品を生産する)しているため、 自然と部品が世界中に分散しているのです。

そうすると中国で生産する量も減るという考え方です。

さらに世界的なインフレで大量生産が減り、バルク部品も減少。

つまり、サプライチェーンの工場も計画生産しているので、今までのようにバルクで部品を流出しなくなったということです。

それに日本の円安が追い打ちをかけ、日本語モデルはますます少なくなっています。

中国華僑は「魅力があれば何でもする」人たちですが、円安の影響で日本を選ばなくなっているという現実があります。

日本の魅力が薄れているという事実

私のような小規模事業でも影響が出ていますから、大きな企業は部品だけでなく他の分野でも相当厳しいはずです。

PCを国内生産しているメーカーもありますが、部品調達はほぼ海外です。

円安が続けば部品価格はさらに高騰し、生産自体にも影響してきます。

メモリやSSDもAI需要(データセンター増設)で価格が上がり、日本に回ってこなくなる可能性があります。

つまり、根本的な原因は 日本の存在感の低下 。

これだけです。

エコノミストの分析もありますが、私はこの「日本の魅力の薄れ」が円安を加速させていると思うのです。

政府は早急に円の価値を高めるべきで、このままでは国内ビジネスが崩壊する危機すらあると感じています。

以上

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